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日本、「慈悲の年」を祝う桜の植樹で春の幕開け

2026年3月13日

植樹行事での集合写真

長野:「慈悲の年」を祝う行事の一環として、チベットハウス・ジャパンは、“慈悲の年実行委員会”の協力のもと、今年、北海道から九州に至る日本各地で200本以上の桜の木を植樹する。その平和と非暴力の願いを込めた桜の木を通して、ダライ・ラマ法王のメッセージを広く届けていく。すでに長野、東京、山梨、四国、九州などでは、桜の植樹が始まっている。

3月11日、長野市では、宝篋印塔奉賛会(ほうきょういんとう・ほうさんかい)とスーパーサンガの日本人僧侶・尼僧たちが桜の植樹を行い、ダライ・ラマ法王の長寿を祈願するとともに、平和、慈悲、非暴力のメッセージを伝えた。この日は2011年に日本を襲った大地震から15年、そして、宝篋印塔奉賛会創立60周年という節目の日と重なった。

海禅寺の飯島俊哲師が司会を務め、地震で亡くなられた方々への追悼と世界平和を祈って一分間の黙祷が捧げられた。チベットのルンタ(祈祷旗)がはためく中、僧侶や尼僧、奉賛会およびスーパーサンガのメンバーたちが宝篋印塔(ほうきょういんとう)の前で『般若心経』をはじめとする祈りを唱え、観音菩薩の真言「オーム・マニ・パドメ・フム」を唱和した。

宝篋印塔奉賛会の会長であり、長谷寺の住職である岡澤慶澄(おかざわけいちょう)師は参加者を迎え、奉賛会による世界平和の祈りを捧げ、桜の植樹を通じてダライ・ラマ法王の90歳の誕生日を祝えることに喜びを述べた。また、東京から遠路はるばる駆けつけ、ダライ・ラマ法王のメッセージや写真展を紹介したアリヤ代表に感謝の意を表した。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、この行事を開催した「奉賛会」と「スーパーサンガ」に、世界平和と調和の促進への尽力に対し感謝の意を示した。さらに、ダライ・ラマ法王の四つの主要な使命である「人間の価値の促進」、「宗教間の調和の促進」、「チベットの慈悲の文化の保存」、「古代インドのナーランダ大学の教えの復興」について概説し、これらが世界平和と安定につながることを伝えた。法王の核心的な教えとして、善良な人間となり、慈悲の心と精神を育むことの重要性も述べた。

岩室山観音院の住職である大西龍心師は、チベットと世界平和を支援する僧侶・尼僧の団体であるスーパーサンガを代表して、この植樹行事に参加できる喜びを表明した。副代表の小林秀英師は、60年前に、チベットで10年間修学した日本人僧侶の多田等観とチベット仏教の師であるケツン・サンポ師、そしてチベットの学者ソナム・ギャツォ氏とツェリン・ドルマ氏が、世界中の人々と世界平和のために祈りを捧げるべく、この宝篋印塔の建立に関わった経緯を説明した。

その場所に、ダライ・ラマ法王の長寿と世界平和を祈念して、桜の木が植樹された。岡澤師、アリヤ代表、大西師が先導し、続いて僧侶や会員たちが順番に土と水を桜の木に捧げた。地元の「お茶の会」の会員たちが日本茶と縁起物のお菓子を供え、式典を荘厳なものにした。

また、法王の四つの使命を紹介する写真が展示されたほか、桜の植樹を記念し、法王が木々の重要性について自ら執筆された冊子の日本語版が配布され、法王が木々をいかに尊んでいるかが伝えられた。

宝篋印塔は、2008年にチベットを支持し、北京オリンピックの聖火リレーを同寺からスタートさせることを拒否したことで知られる善光寺の近くに位置している。善光寺の主張は、チベットの同胞たちが残虐な政権下で苦しんでいるのに、どうして中国と協力できるのかというものだった。

その後、スーパーサンガの小林師とアリヤ代表は善光寺を訪れ、祈りを捧げるとともに、チベット人への支援と連帯に対して善光寺に感謝の意を表した。若麻績敏隆師は一行を出迎えて寺内を案内し、2010年にダライ・ラマ法王が善光寺を訪れた際、当時制作された砂曼荼羅(現在は同寺の博物館に保存されている)に祝福を授け、メッセー辞を残したことを振り返った。アリヤ代表はチベットのカタを若麻績師に捧げ、約2500年前に釈迦が説いた真理に立ち続けてくれたことに対し、すべてのチベット人を代表して感謝を述べた。

――ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告

集まった人々に挨拶するT.G. アリヤ代表
桜の木を植樹する小林秀英師
善光寺の若麻績師にカタを捧げるT.G.アリヤ代表
植樹された桜の苗木
司会を務める飯島師
善光寺の前で。左から小林師、若麻績師、T.G. アリヤ代表

オリジナル記事


(翻訳:かおり)

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