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在日チベット人コミュニティ、東京でナマステ・インディアに参加

2025年9月29日

在日チベット人コミュニティ、東京でナマステ・インディアに参加

東京:日本のチベット人コミュニティは、9月27日と28日の2日間にわたり開催されたフェスティバル、「ナマステ・インディア2025」に参加しました。このフェスティバルは週末に行われたため、伝統的および現代的なインドのダンスや音楽を楽しもうと、さまざまなコミュニティから多くの人々が訪れました。会場には多くのブースや屋台が設けられ、インド料理、特産品、衣類、雑貨などが販売されていました。

チベット人コミュニティは「菩提遷那ぼだいせんな/ボーディセーナ)ハウス」のブースを出展し、また、伝統的なチベット舞踊を披露しました。チベットハウス・ジャパンのアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は、これらのダンスや歌は、地球の美しさ、人類の一体性、そして世界平和を称えるものであると説明しました。また、これはダライ・ラマ法王の90歳の誕生日を祝う一年間の記念行事の一環であると述べ、地球を「共通の家」として捉え、私たちを「一時的な訪問者」として意識する法王のメッセージを紹介しました。だからこそ、互いの相互依存を尊重し、平和で友好的に暮らす必要があると語りました。

さらに法王の四つの主要な誓願である、人間の価値の促進、宗教間の調和の促進、チベットの自由、古代インドのナーランダー哲学の保護についても来場者に説明しました。

「菩提遷那ハウス」のブースでは、インドの仏教学者、菩提遷那(ぼだいせんな/ボーディセーナ)が西暦736年に日本を訪れ、仏教およびサンスクリット語を教えたことを紹介しました。聖武天皇は菩提遷那を厚く遇し、西暦752年には奈良の東大寺の大仏開眼(目を開く儀式)を依頼しました。このインドの高僧は、仏教をインドから日本へ直接紹介した重要な存在であり、当時非常に高く評価されていました。残念ながら、この歴史的事実や菩提遷那と華厳宗(けごんしゅう)との関係は、今日ではあまり知られていません。

ブースではさらに、インドの聖者シャーンタラクシタとグルパドマ・サンバヴァが同時期にチベットを訪れ、仏教を紹介したことや、彼らが今なおチベット人やヒマラヤ地域の人々に深く尊敬されていることも紹介されました。

「ナマステ・インディア」は毎年開催されるフェスティバルで、インドと日本、そして世界中の人々との異文化交流と人間的なつながり、友情を促進することを目的としています。来場者たちは、チベット人コミュニティによる伝統舞踊のパフォーマンスを大いに称賛しました。

— ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告

736年に日本を訪れたインドの仏教の師、菩提遷那
フェスティバル会場のチベット・ブース
チベット人によるダンスのパフォーマンス
観客に向けてスピーチをするアリヤ代表
チベット人グループの集合写真
チベット人グループの集合写真
在日チベット人コミュニティが東京でナマステ・インディアに参加

オリジナル記事


(翻訳:中山直子)