(2008年3月18日 毎日新聞)
【ダラムサラ】ダラムサラに拠点を置く非政府組織(NGO)「チベット人権民主化センター」 は17日、中国四川省のアバ・チベット族チャン族自治州で16日行われた抗議デモ中、治安部隊に射殺されたチベット人の遺体だとする写真を公表した。別のチベット独立支援組織系のウェブサイトも、左胸を銃で撃たれたように見える遺体の写真を掲載した。
同センターによると、アバではチベット仏教僧侶ら数千人がデモ行進した後に治安当局と衝突し、8人が射殺されたという。
一方、AP通信などによると、中国当局は米国の人気動画投稿サイト「ユーチューブ」に中国国内から接続できないようにする措置を取った。チベット暴動の投稿映像が中国国内で閲覧されるのを防ぐ措置とみられる。
中国国営の中央テレビは、チベット自治区ラサで14日に激化した暴動について、僧侶らが商店などを襲う様子を中心に映像を流しているが、鎮圧の場面は公表していない。