2025年9月23日

東京:国連は1981年、毎年9月21日を「国際平和デー」と定め、世界各地で平和と調和を促進する日としている。これに合わせ、非営利任意団体 「和プロジェクトTAISHI」が主催する「第9回9.21世界平和の祈り」が同日、東京の靖国神社で行われた。
「和プロジェクトTAISHI」の宮本辰彦代表は、外交団や参加者を歓迎し、戦後80周年という重要な節目を記念し、この日の重要な意義を述べた。宮本代表は、循環と調和と寛容の精神を内包する日本古来の哲学「和の精神」について触れ、「この機会に改めて戦争の悲劇と平和の尊さを心に刻み、次世代に伝えていきたい」と語った。
靖国神社の大塚海夫宮司は、国家のために命を捧げた人々の御霊を慰霊・顕彰する場としての同神社の由緒を説明。「靖国とは『平安な国』を意味する言葉であり、日本は世界と協力して平和で調和ある世界の実現を目指している」と述べた。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、事務所職員のツェラ氏 とともに外交団の一員として同行事に出席した。会場には日本人研究者や平和活動家、学生らも参加した。
アリヤ代表は挨拶で、法王が常に説いてきた愛と慈悲のメッセージ、そして「地球共同体」と「普遍的責任」の理念を聴衆に伝え、「20世紀は戦争の世紀だったが、私たちは力を合わせて、21世紀を平和と対話の世紀にしなければならない」と法王の教えを語り、あらゆる生命は地球という惑星に一時的に身を寄せている存在にすぎず、互いに平和に生き、次の世代へ平和な世界を引き継ぐ必要があると説明した。
書家の栗原光峯氏と二松學舍大学附属高等学校の生徒たちは、クリスタルボウル奏者の演奏を背景に、平和のメッセージを揮毫した。外交団や特別招待客も、それぞれの母語で平和のメッセージをしたためた。
また、参加者は靖国神社の奥にある神聖な本殿を拝観する機会を得た。神職は、日本における「神」という神聖な存在の概念や、神社での祈りの作法について説明した。
―ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告






(翻訳:YK)