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豪上院議員、 ダライ・ラマに対して議場の扉を開くように呼びかける

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2002年3月13日
オーストラリア

上院は今日、オーストリア民主党議員から提出された動議に対する投票を行う。この動議は、今年予定されているダライ・ラマ法王のオーストラリア訪問時に議会本会議場でテレビ中継演説を許可するように上院議長に要請したものである。両院運営委員会は、政府の助言によってこれを拒否したため、この問題は現在上院議長と下院議長に委ねられている。

「議会の運営が政府から独立していなければならないということは、長く守られてきた民主的原則です。私は両議会議長に対して、この演説を実現したいと望む多数の議員やオーストラリア人の願いを尊重するようにお願いします」と民主党人権問題広報担当のビッキー・ボーン上院議員が述べた。

今月発表されたアメリカ国務省人権問題報告書によれば、中国政府はチベットにおいて、拷問、恣意的逮捕、裁判なしの拘留、宗教的自由の抑圧などの恐るべき人権蹂躙を続けている。

「中国政府は、ダライ・ラマの訪問によって彼らの恐るべき人権蹂躙が注目を集めることを望みません。オーストラリア政府は、チベットにおける人権保護を支持するべきであり、このような中国政府の人権侵害を助けるべきではありません」とボーン上院議員は語った。

「ダライ・ラマは世界の最も立派な精神的指導者の一人です。彼はノーベル平和賞受賞者であり、平和と非暴力の唱導者です。チベット亡命政権の指導者としてのダライ・ラマの立場は中国の安定に対する脅威ではありません。法王は完全な独立を求めているのではなく中国政府との対話を求めているのです」

「昨年ダライ・ラマはEU議会に招かれて演説しましたが、それに先立ってアメリカ議会で両院議員に対して演説しました。法王がオーストラリア議会の本会議場で演説を許されることはまさしく当然なことなのです」とボーン上院議員は最後に述べた。 ビッキー・ボーン上院議員 チベット動議提出予告

私は明日上院議会に次の動議を提出します。

上院は

  1. 1990年12月6日と1996年9月18日に可決した決議を思い起こし、
  1. 次のことに注意し、
    • チベットにおける宗教の自由抑圧とチベット人尼僧、僧侶への迫害が続いていること
    • 中華人民共和国によるチベット人への人権侵害の報告が続いていること
    • チベット自治区(TAR)における教育と経済政策、移住政策がチベットの言語と文化に影響を及ぼしていること
  1. さらに次のことに注意し、
    • 世界の最も卓越した尊敬すべき精神的指導者の一人としてのダライ・ラマの重要な役割
    • ダライ・ラマの非暴力と調停による紛争解決の確約、これは法王の1989年ノーベル平和賞受賞で示されている
    • ダライ・ラマの1996年オーストリア訪問の成功と、多くのオーストラリア人が彼の教えに現在も興味をもっていること
  1. 上院議長に対して、両院運営委員会の責任者の一人として、本会議場でのダライ・ラマのテレビ中継演説を許可することを要請すること。