英国の新国王チャールズ3世の戴冠式に際して、ダライ・ラマ法王は、チャールズ国王に書簡を送り、温かな祝意を次のように表明された。

「陛下が長生きされ、英国民の皆様が幸福と繁栄を享受されますようお祈りいたします」

「長年にわたり、私は陛下との友情を享受する機会に恵まれたことから、陛下が、やさしさと愛情をもって他者のために奉仕するというこの大きな責任を引き続き果たしていかれることを、私は確信しています」

「今日、国際社会はきわめて厳しい状況にあります。私は、思いやりのある平和な世界を実現するには、私たちみなが協力して取り組む必要があると考えています。人類をひとつの人間家族として考えることにおいて貧富の格差などの問題を解決し、私たちの唯一の家である地球の自然環境を守らねばなりません」

法王は、書簡を次のように締め括られた。
「陛下があらゆる困難を乗り越えて英国の人々の希望や悲願を実現され、暴力的な紛争のない、より平和な世界の構築につながるよう祈りを捧げたいと思います」