(2014年2月15日 CTA)
ダラムサラ:中国政府の抑圧的な政策に対抗して新たにチベット人が焼身した翌日、米国国務長官ジョン・ケリー氏は金曜日、北京で中国国家主席習近平氏との対談で、チベットでの人権問題の悪化に懸念を示した。
「私は、人権尊重と自由な情報交換は国家社会の強化に貢献することを強調しました。制度改革に反対する平和論者が最近逮捕されたのは、米国の見解では相互にとって得策とならず、長期的発展を妨げるものとなります。また、米国は、これ
らの中国の人権問題、特にチベット自治区やウイグル自治区の人権問題について不安を抱き続けているとも強調しました。」ケリー国務長官は、Lawyer Herald.comによるとそう述べたと伝えられている。
ケリー氏は「開放的社会のために、人権の尊重と情報の自由な流れは最も重要です。」と続けた。
また、「私達は、堅固な市民社会における人権問題の課題や法律による統治の役割、情報の自由化等、現代のコンピュータの時代においての課題について率直な話をしました。」と付け加えた。
米国政府は、チベット地方に対して緊張を生み出し、チベット民族固有の宗教、文化、言語アイデンティティーを脅かす政策に対処するように一貫して中国側に要請した。それにより、中国政府指導者がダライ・ラマ法王や法王の代理人との無条件の対話に取り組み、チベット問題を解決するよう促した。
ケリー氏は、王毅外交部長と楊潔篪国務委員とも会見した。米当局者によると、ケリー氏は、中国政府指導者と多くの課題について前向きな話をしたとのことである。それは、北朝鮮に核兵器の追求を停止するよう促すことの重要性や気候変動問題の強調、シリア内戦の政治的解決も含まれる。
今回は、ケリー氏が国務長官になってからの5回目のアジア地域の訪問で、2度目の中国訪問である。
(翻訳:今枝 友里)