(2012年3月20日 Tibet.net)
【ダラムサラ】中国政府の抑圧に抗議し、16日にンガバで焼身自殺を図ったキルティ僧院の僧侶、ロサン・ツルトリム(20)が死亡した。
目撃者によると、警察が火を消し止め、ツルトリムを連れ去ったとのことだが、連れて行かれた場所は不明。
チベットからの最新情報によると、ツルトリムは19日に死亡したとのこと。中国当局は同日火葬し、ツルトリムの家族に遺灰を手渡したという。深夜、彼の遺灰はンガバのキルティ僧院近くにある火葬場へ運ばれたという。キルティ僧院ではこの日、夜を通して祈祷を行った。
ツルトリムのいとこで、キルティ僧院の僧侶であったノルブ・ドラドゥルも昨年10月15日に焼身自殺を図り死亡している。
商店やレストランはツルトリムに哀悼の意を表し、3日間営業を停止した。
2009年以降、ダライラマ法王のチベット帰還や自由を求めて焼身自殺を図ったチベット人は30人にのぼっており、今年だけでも17件が起こっている。
(翻訳:パドマサム)