2023年6月5日

東京:チベットハウス・ジャパンと在日チベット人コミュニティは、仏教暦で最も神聖な日とされるサカダワ月の満月の日となる2023年6月4日、チベットハウス・ジャパン事務所において協働してサカダワ祈祷会を開催しました。
チベットハウス・ジャパンのタシ・ヤンゾム氏は、祈祷会の開催を歓迎すると共に、功徳を積み釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)の聖なる行いを思い起こすためにも、この聖なる日に集い祈ることの重要性を伝えました。
チベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)のクンチョク・シタル師は、サカ月のサカダワとは何か、そしてチベット語と日本語でその日の満月(ツエパ・チョンガ)の意味について簡単に紹介しました。
シタル師は、サカダワはチベット仏教で最も神聖であり、神聖な月を表しており、チベット暦の第4月に該当すると述べました。満月の日は旧暦の15日目にあたり、釈迦牟尼仏の生涯における3つの主要な出来事、つまり生誕、悟りそして般涅槃(はつねはん)に関連しています。
また、釈迦牟尼仏の生涯について端的に紹介した後、約1時間にわたり祈祷を行いました。帰依祈祷(セムキイ)、ドルマ、般若心経(シェラブ・ニンポ)、縁起賛美(テンドラル・トドゥパ)、マニ(観世音菩薩マントラ)の朗読が行われました。参加者には、チベット人、日本人のほか中国人などが含まれました。
在日チベット人コミュニティのメンバーであるソナム・ドルカー氏は、すべてのチベット人、日本人、中国人そしてその他の人々の参加とチベットの宗教文化への関心に対して感謝の意を表しました。
大衆茶(マンジャ)とツォグ(神聖な食べ物)が参加者に提供されました。参加者は、マンジャとツォグの提供に対して、寄付の形で寄与しました。この神聖な日に宗教的行為を催せたことに大きな満足を表明するとともに、家族のためにツォグの御供え物を持ち帰れることに感謝される人もいました。また、このような宗教的行事を催されたチベット・ハウスに感謝し、今後もこうした宗教的・精神的な集いをもっと開催して欲しいと要望される方もいました。
‐チベットハウス・ジャパンによる報告


(翻訳:仁恕)