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日本チベット国会議員連盟、ノルジン・ドルマ大臣を歓迎

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2023年7月13日

ノルジン・ドルマ大臣と、日本チベット国会議員連盟役員

東京:2023年7月12日、永田町の衆議院第二議員会館面談室で、日本チベット国会議員連盟の下村博文会長と役員らが、中央チベット政権 情報・国際関係省(DIIR)のノルジン・ドルマ大臣を歓迎した。

下村博文会長は歓迎の挨拶で、ノルジン・ドルマ大臣との面会を嬉しく思うということと、チベット問題に対する国会議員の活発な支持について伝えた。

「議員連盟には100名以上の会員がおり、昨年、チベット、ウイグル、南モンゴル、香港での深刻な人権状況や信教の自由への侵害に対する決議を下院で可決させることができました。」

下村会長は、中国の人権を監視するよう日本政府に促す決議の一部を読みあげた。更に、全面的な支援を約束し、ダライ・ラマ法王とその平和と非暴力のメッセージに敬意を表した。

ノルジン・ドルマ大臣は、ダライ・ラマ法王とチベット問題への強力かつ継続的な支援に対する感謝の意を会長と役員らに伝えた。大臣は、チベット仏教の中国化と植民地的な寄宿学校を通じて、文化的大量虐殺が起きているチベットの危機的状況を議員らに知らせた。また、チベットがアジアの給水塔であることと、河岸諸国の14億人の生活がいかに大きな危険にさらされているかについて説明した。大臣は、議員連盟の支援と指導に感謝し、政治とコミュニティ開発のイニシアチブにおけるさらなる支援についておよそ1時間話し合った。

立憲民主党の渡辺周議員がノルジン・ドルマ大臣を歓迎し、チベット問題に関する最新情報を伝えたことに対し感謝した。渡辺議員はチベットの状況を、国内外に情報や人がほとんど流れない北朝鮮と比較した。渡辺議員は共産主義政権から逃れ、チベットで何が起こっているのかを世界に知らせることができる少数の人々からの証言を世界中に広めることを奨励した。

大臣はまた、大規模な監視システム、携帯電話の監視、チベット人のDNAサンプルの同意が無い収集について説明した。更に、共産主義政権が取っている厳格な制限措置のために、チベットからの難民の数が2008年以降いかに減少したかについて詳しく述べた。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表は、議員らが時間を取ってくれたことに対し感謝し、3つの問題に関する新情報を伝えた。現在もチベットで続いている抑圧と文化的ジェノサイドに対する議員連盟からの声明の要請と、チベット亡命議会および、国際チベット議員連盟会議(WPCT)が主導している、チベットのための国際議員ネットワーク(INPaT)への議員のオンライン登録、そして、亡命者コミュニティにおける物流および能力開発のイニシアチブに対する中央チベット政府(CTA)の取り組みへの継続的な援助と支援である。

日本チベット国会議員連盟事務局長の石川昭政議員が会の司会を務め、日本チベット国会議員連盟は、ほぼ全ての政党の議員からなる超党派連盟であることを大臣に伝えた。石川議員はノルジン・ドルマ大臣の日本訪問と、役員らへの挨拶に対して感謝の意を表した。日本維新の会の浦野靖人議員と自民党の衛藤晟一議員がレセプションと討論に参加した。

大臣は議員らにチベットの伝統的なスカーフ「カタ」と、最近発売されたアリヤ・ツェワン・ギャルポ代表のHarnessing the Dragon’s Fumeの日本語版である『チベットの反論』を贈呈した。下村博文会長は感謝の意を表し、議員連盟の継続的な支援を保証することと、日本訪問の成功を願っていることを大臣に伝えた。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のツェラ氏が大臣と代表に同行し、ヒューマン・バリュー総合研究所の丸山智恵子氏がノルジン・ドルマ大臣の通訳を務めた。

-チベットハウス・ジャパンによる報告

会議で発言する日本チベット国会議員連盟 石川昭政事務局長
ノルジン・ドルマ大臣と下村博文会長、議員連盟役員
(左から)石川昭政事務局長、アリヤ代表、下村博文会長、ノルジン・ドルマ大臣
ノルジン・ドルマ大臣と通訳の丸山智恵子氏

オリジナル記事


(翻訳:t.m.)