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新しい公安局の建物がラサの街並みを見下ろす

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2002年2月26日
ラサ(TIN チベット・インフォメーション・ネットワーク)

ラサの公安局内で新たに建設中の13階建ての建物が、チベットの首都のスカイラインを支配している。バルコル巡礼路の北、リンコルの北の通りに位置する建物の写真はTINのサイトの上で見ることが出来る。

都市のすべての中心部から見えるコンクリートの高層ビルである新しい公安局の建物の規模は中国当局によって与えられた「安定性」を維持することを高く優先することを描いている。伝統的なチベットの建築では、権威者たちは強化された丘の上に建つダライラマの宮殿であるポタラ宮のような高いところに住んでいた。伝統的な特徴を含まない新しい近代的な建物は都市の歴史的な高層建築物に打撃を与えている。

ノルウェーの建築家 アムンド・シンティング・ラーセン(Amund Sinding-Larsen)「ラサの地図;伝統的なチベットの建築と町並み」(Serindia出版 2001年)の共著者は、「今までラサの歴史的な中心部とその隣接する環境は、大規模な近代的都市開発から逃れられていた。これはアジアの多くの歴史的都市環境と比較して、ラサに与えられた価値である。この古い町におけるそのような卓越した大きな高層建築物は、将来のラサの開発による破壊の先例として容易に位置付けられるであろう。全ての人が抱く主な関心は、同様な都市開発による(ラサの)破壊の結果であり、もしラサがそのたぐいまれな不思議な力をまだ持ち続けているなら維持されるに違いない特性である、街の風景のきめこまやかさである」と語った。