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政治犯投獄者数についての争議

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2001年8月22日
サウス・チャイナ・モーニング・ポスト

昨日、チベット支援グループは、少なくとも252名の政治犯が中国の刑務所に収容されていると発表した。この数字は、中国の公式発表の2倍である。

5月におこなわれた中国政府の公式発表では、チベットの刑務所に収容されている2千3百名のうち、115名のみが政治犯・スパイ容疑、テロ行為により収監されているという。

しかしながら、チベット人権民主センター(TCHRD)が集約した報告によると、6月現在で252名のチベット人政治犯がいるとされている。

この報告によると、女性26名を含む129名が、チベットでもっとも過酷であるといわれるダプチ刑務所に収容されている。

囚人は、国家保安に関わる罪状で服役している。具体的な罪状は、独立を求めるデモへの参加、独立を訴えるをポスターの掲示、現在亡命中のダライ・ラマの写真やビデオの所持などである。

同センターによると、逮捕の理由や、留置期間中や刑務所内での非人道的な懲罰などから基本的人権の侵害が起きているという。 また、同報告書によると囚人は、深刻な暴力の対象となっているとしている。

また、同センターによると、1987年以来、27名の囚人がダプチ刑務所で死亡しており、47名の政治犯が非服従等の理由により刑期を延長されている。
また、刑務所内において、21回の反対運動が起こったとされる。
1998年5月には、最も大規模で、暴力的に弾圧された反対運動が発生した。この弾圧により、8名の政治犯が死亡し、多くの囚人の刑期が延長された。

同センターの事務局長ロブサン・ニャンダックによると、監禁された囚人が異議申し立てを表明できる唯一の手段は、反対運動とデモンストレーションだけであるという。中国政府が情報を公表していないため、チベット人政治犯の正確な数字は把握できていない。

ロンドンに本部を置くアムネスティー・インターナショナルでは、数百人にのぼる僧侶や尼僧が、政治的な理由によりチベット内において投獄されてると推測している。

今年2月に公表されたロンドンに本部を置くチベット・インフォメーション・ネットワーク(TIN)の報告では、1999年1月に538名いたチベット人政治犯の数は、現在266名であるとされた。