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手紙1通のために拷問


1999年5月15日
「ヒューマン・ライツ・アプデイト」(TCHRD発行)

今年3月のチベット難民当局からの情報によると、政治囚として捕えられているンガワン・キョンメがグツァ刑務所で看守から激しい虐待を受けていたことがわかった。

ンガワンは昨年9月、チベット視察中のメアリー・ロビンソン国連人権高等弁務官(以下、ロビンソン高等弁務官)に手紙を渡したとの疑いで逮捕された。

昨年9月、中国の当局者は、ラサのデプン寺を訪れる。デプン寺の塀にチベット独立を訴えるポスターが貼られているという情報を入手したからである。当局者は、デプン僧院の各僧坊を調べ上げ、ンガワン・キョンメの部屋からチベット国旗とダライ・ラマ法王の写真、ロビンソン高等弁務官に宛てた手紙を発見した。

ンガワンはその場で逮捕され、グツァ刑務所に送還され、未だに服役中のままである。

TCHRD(チベット人権民主センター)は、ンガワンの体に明らかに虐待の痕跡があるという報告を受け取った。その痕跡とは、尋問の際に看守から暴力と拷問によって受けた傷あとである。ロビンソン高等弁務官への手紙をいっしょに準備した仲間の名を彼の口から割らせるが、中国当局の目的だったのだ。

ンガワンはラサ近郊のトゥールン・デチェンの出身で28歳。今回の事件は、今年1月にロビンソン高等弁務官に提出された。今年4月30日、3人のチベット人がハンガーストライキを行った際、「あらゆる機会を通じてチベットにおける人権問題に取り組んでいく」とロビンソン高等弁務官が発言したにも関わらず、このンガワンの事件に対して国連は何も対応していない。