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成都で爆破事件

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2002年4月24日
チベット・インフォメーション・ネットワーク(TIN) ニュース最新情報

中国からの報告によると、4月3日、四川省の首都、成都で爆弾が爆発し、少なくとも一名が負傷した。TINに対し、「単純な導火線による仕掛け」によるものであると説明されたこの爆弾は、毛沢東の大きな銅像が聳え立つ、街の中心にある広場、天府広場に仕掛けられていた。本日の新華社の英文での報告によると、その爆発の後には逮捕者が出たということを確認している。何者が爆弾を仕掛けたのか、あるいは彼らの目的が政治的なものであるのかといった情報は与えられていない。成都ではその爆弾とチベット人を結びつける様々なうわさがあるが、しかし一方で他のうわさでは離反した中国人労働者達や法輪功をする人々を非難している。成都は伝統的にはカムとしてチベット人に知られている東の地域にあるが、現在ではカンゼ(中国語:甘孜)チベット族自治州と、ンガパ(中国語:アバ)チベット族チャン族自治州に組み込まれている。

新華社は、4月3日の現地正午に爆発したその爆弾は、「多数の負傷者」を出したと伝えている。TINに寄せられた報告は、一人の通行人が爆風による軽傷を負ったというものであった。新華社の報道によると、張と名乗る大学生の通報した情報によって逮捕がなされたことから、2万元(2,416USドル、1,668ポンド=約31万円)の懸賞金が彼に与えられたとのことである。新華社が報告したその懸賞金の金額は、政治的なものに対する高い割当を示している。

その報告はこう記述している:「成都の李警察局長は、張氏の高い道徳規範と意思の強さを褒め、全ての人民に対し、平和の保護と保安のために彼を見習って警察を援助するように呼びかけた。」(新華社、4月24日)

TINは、この他に、2001年8月2日にカンゼチベット族自治州のダルツェンド(中国語:康定)にある地方政府事務所の門に仕掛けられた爆弾を含め、少なくとも2つの爆弾の爆発の報告を過去数年の間に受けている。当局はこの爆破に対し、町中の道路にある検問所や、この事件のニュースの広がりを防止するためであろうと思われる、インターネットカフェでの旅行者によるEメールの利用禁止など、厳しい警備の強化によって反応を示している。

1999年10月の、カンゼの小さな医療診療所の爆破は、年長の宗教的指導者であるソナム・プンツォクの逮捕と、カンゼでの彼を支持するチベット人達によるデモンストレーションを引き起こした。

西側諸国の各国政府との対話の中で、現在のところ中国の官僚達は、西側諸国に対する正式な中国代表団の幹部の一人と共に、ダライ・ラマとタリバンを比較し、成都や他のチベット自治州内での爆弾騒ぎに対してダライ・ラマを非難している。

過去7年の間、チベットの首都ラサでは少なくとも8回の爆弾の爆発が起こっている。1996年の5月には、中国当局は亡命中の「ダライ・ラマ集団」がその年に起こった2つの爆破事件(そのうちの一つは中国共産党のラサ本部の外で起こったもの)と、チベット自治区での一般的な安全を蝕んでいる責任を負っていると述べている。