(2010年5月14日 国連中国支部)
(北京)国際連合は本日、4月14日に青海省玉樹(ケグドゥ)チベット自治州で発生した地震による被災者の援助を強化していく旨を発表しました。
複数の国連機関が、仮設住宅、食料、栄養、健康、教育、衛生の分野において緊急救援活動を行なっていきます。この救援活動資金の一部は、国連中央緊急対応基金(CERF)からの470万米ドルが充てられています。
国連常駐調整官で国連開発計画(UNDP)中国事務所のレナタ・ロック・デサリエン(Renata Lok-Dessallien)代表は「政府がこれほど迅速かつ大規模に青海省玉樹(ケグドゥ)地震の救済に乗り出たことに感銘を受けている。国連が目指すところは、救援物質を提供するなど政府の救援活動を補完することであり、国連には被災地の復興を支援していく用意がすでにある」と伝えました。
また、ユニセフ中国事務所代表で現地国連災害対応チームを統括するイン・イン・ニュイ(Yin Yin New)代表は 「国連が現在届けている支援は、被災した地域の人々のニーズに合致した援助を行なう一助となるだろう。とくに子ども、女性、高齢者といった弱者のニーズに適うものである」と伝えています。
国連機関はこの資金を、仮設住宅の建設、生活基盤の応急復旧、出産可能年齢の女性にたいする生理用品の配給、子どもにたいする精神的サポートと復学の支援、緊急予防接種の推進、政府が行なっている食糧供給の補完、必要不可欠の医療器具や簡易検査キットおよび中国衛生部が必要と特定した医療物資の補充に充てていきます。
中国国営新華社通信は、このマグニチュード7.1の地震による死者は2,220人、行方不明者は70人、負傷者は12,135人と伝えています。
政府は、総計265,000人が被災したと推定しています。
また、住居、道路、医療機関、学校、庁舎にも壊滅的な被害がおよんでいます。
詳細につきましては下記まで連絡ください:
Ms. Yang Fang
UN Disaster Management Team Secretariat in China
fang.yang@undp.org
Tel: 8610 85320718, or 86 13910950159
(翻訳:小池美和)