USA、ワシントンDC

今週、アメリカ合衆国下院議院は次のような決議案を可決した。
〝アメリカ合衆国下院697号決議案:中華人民共和国のチベット人のための真の自治を擁護する重要性と、ダライ・ラマ法王14世が尽力してこられた国際平和と調和そして相互理解に対する業績を支持する″
テッド・ヨーホー下院議員によって指揮され述べられた合衆国下院議院の決議案:
- アメリカ人とチベット人の深い絆と、真の自治権を持ったチベットの文化と宗教の重要性を認める
- ダライ・ラマ法王14世の世界平和と非暴力への献身を称賛する
- 国際紛争の平和的な解決策を話し合うため、ダライ・ラマ法王と議会のメンバーで、小規模な会合または、国会議事堂のビジターセンターの公会堂でテレビ放送のジョイントミーティングを通して、超党派委員会の公開討論会を召喚することが有益であると決定する
シキョン(チベット中央政権主席大臣)のロブサン・センゲ博士は、長くチベットをサポートし続けてくれた共和党の下院議員のテッド・ヨーホー氏が、自治権を持ったチベットの文化と宗教の重要性を認め、チベット問題の平和的解決を求める決議を支援してくれたことに感謝してきた。
シキョン(チベット中央政権主席大臣)が2019年11月に合衆国を旅した最初に会合を持ち、テッド・ヨーホー下院議員はチベット問題に対し超党派からなる会議のサポートを断言してきた。そして〝ビデオ会議を通して議会のメンバーと話をするためにダライ・ラマ法王を招くよう尽力した。″

11月18日の投票の期間議会側の話では、テッド・ヨーホー議員は、チベット人の宗教の自由を奪ってきた中国政府を強く批判した。
〝CCP(中国共産党)は、チベットをコントロールするときの脅威として、チベット文化と宗教の伝統をみている。ちょうど彼らがイスラム教やキリスト教を扱ったのと同じように【中国共産党】は、中国憲法でチベットの自治が保証されているのにもかかわらず、チベットの生活様式やチベット仏教を根絶させようとしている。″とヨーホー議員は言った。 〝これらの困難にもかかわらず、ダライ・ラマ法王は人権擁護の促進、宗教の調和そしてチベットの文化と宗教の維持のリーダーとして立ってきた。″
テッド・ヨーホー国会議員は、決議案はチベットの真の自治を認め世界中に平和を広めてきたダライ・ラマ法王の活力あふれる業績を支持すると言った。
〝ダライ・ラマ法王の非暴力と平和への貢献は、長年、合衆国議会と国際社会によって尊敬されてきた。議会は合衆国とチベットの人々との友好関係を強めるよう深くかかわり続けてきた。″
エリオット・エンゲル国会議員は、ニューヨーク州民主党の下院議員で、アメリカ合衆国下院外交委員会の議長であるが、チベット内での国際的な宗教の自由に対する中国の暴力を訴えた。彼は、国務省が、中国の政府が組織的にチベット自治区内をアメリカの外交官や公務員、ジャーナリストや旅行者が旅行することを妨げていると言う。
エンゲル国会議員は、決議案は〝チベットと合衆国間の継続的で密接な関係を励ます強力な手段である″と言った。そして、それは、〝世界平和、非暴力、人権擁護と環境保護へのダライ・ラマ法王の教えと献身を支持し断言する。″
スコット・ペリー国会議員は、ペンシルベニア州共和党の下院議員であるが、中国国家主席のシー・ジンピン(習近平)氏が〝何百万人ものチベット人の希望を抑えこもうとしてもその努力は全く失敗に終わるだろう″と言った。
〝彼が失敗する理由の一つは、アメリカ合衆国がチベットの人たちと共にいるからだ。″と彼は言った。〝私たちのチベット人の友人たちはチベットの真の自治の重要性をずっと認識していて、そして今日私は、彼らとともにあることを誇りに思う。″
再選した下院議員議長のナンシー・ペロシ氏は、合衆国下院697号決議案の支持をツイートし、チベットの文化と宗教の自由を議会でサポートを続けた。
決議案は、ダライ・ラマ法王の人間価値の助長、宗教の調和の促進、そしてチベットの文化と宗教の保護について詳しく述べている。そして彼の次のような言葉を引用している。〝私は確信している。ほとんどの人間どうしの争いは、開かれた和解の精神に導かれた真の対話によって解決されうると。″決議案は、法王のノーベル平和賞と中道のアプローチに言及している

(翻訳:のぶこ)