インド・カルナタカ州バイラクッペにて
テンジン・デサル(チベット・ポスト・インターナショナル)
南インドに住む数千人のチベット人がチベットの精神的指導者であるダライ・ラマ法王の78回目の誕生日に集った。
大勢のチベット人観衆と、チベット人受け入れ先のカルナタカ州やインドの他の州の代表が祝賀会に参加した。ダライ・ラマ法王は誕生日前のバイラクッペ居留地記念の日に同地入りしていた。
誕生祝賀会はバイラクッペに拠点を置く2つの居留地であるルサム・サンドゥップリンとディキ・ラルソ、及びセラジェ僧院の主催で行われた。
祝賀会ではロブサン・センゲ主席が執務室で作成した声明を読み上げ、ダライ・ラマ14世の78回の誕生日を記念して、「カシャク(内閣)とチベット内外のチベット人を代表して心よりのお祝いをし、深い尊敬の念を捧げ」、「カシャクの閣僚及びあらゆる地域に住むチベット人、そして法王を尊敬する世界中の数百万人の人々とともに、ダライ・ラマ法王の健康と長寿を記念します」と述べた。
アルナチャル・プラデシュ州の州知事は、州政府の閣僚を代表して「ダライ・ラマ法王のお誕生日をこの地でお祝いできることを大変喜んでおります。アルナチャル・プラデシュ州の州民を代表し、法王のご都合のよろしい時、いつでも私たちの州を訪れていただけますようお招き申し上げます」と述べた。
祝賀会の特設会場に入ろうと格闘する大勢の観衆に対し、ダライ・ラマ法王は、「世界には多くの宗教があり、信仰する人の数で言えば、世界一の宗教はキリスト教で、第二の宗教はイスラム教です。世界では宗教の相違を原因とした恐ろしい暴力が起きていることから、宗教間の調和が極めて大切だと私は考えています。20世紀と21世紀は人類の知という点では多くの進歩が見られましたが、依然としてこうした暴力がなくなっていないということは悲しい事実です。ここにいる全ての人々の温かい心が皆さんから受け取る最高の贈り物です。困難や怒りに直面したら、私のメッセージを思い出して下さい」と述べられた。