2022年6月1日
スタッフ・リポーター
リグジン・ゲンカン代表と元NBAスター選手のエネス・カンター・フリーダム氏、欧州議会副議長のピシェルノ氏、UNPO(代表なき国家民族機構)事務局長、世界ウイグル会議・ベルギー代表とスタッフ。
2022年5月31日、ブリュッセル:チベット事務所ブリュッセルのリグジン・ゲンカン代表は、元NBAスター選手のエネス・カンター・フリーダム氏やピシェルノ副議長らと欧州議会で会談した。エネス・カンター・フリーダム氏は、ブリュッセルで2日間のアドボカシーツアーに参加し、議員やジャーナリスト、関係者らと面会を行っている。
中国を含む独裁主義への反対を表明してNBA選手としてのキャリアを犠牲にしたエネス・カンター氏は、人権擁護活動に従事することとなった経緯や、母国トルコからの申請によってインターポール(国際刑事警察機構)から「レッド・ノーティス」(国際手配書)の発行通知を受けた経緯について語った。
ゲンカン代表は、面談の中で「マインド・コントロール」を目的とした中国の新政策について、このままでは、チベットの宗教、アイデンティティそして文化が完全に末梢されてしまう恐れがあると述べた。また聴衆に向けて、欧州やその他のチベット系市民が中国共産党に反対しないよう抑圧され、無力化されている現状を説明した。
ゲンカン代表は、チベット人を代表し、エネス・カンター氏が抑圧されたチベット人のために率直に意見を述べ、チベットやその他の地域における中国共産党による人権侵害に対して果敢に抵抗していることに感謝の意を表明した。
ゲンカン代表は、感謝の印として伝統の白スカーフ(カター)を渡し、ダライ・ラマ法王とデズモンド・ツツ大主教による著書「よろこびの書」を提供した。同著書を受け取ったエネス・カンター氏は、今年初めに行われたダライ・ラマ法王とのオンライン対談を想い起こした。
UNPO(代表なき国家民族機構)事務局長、世界ウイグル会議・ベルギー代表とスタッフらも出席した。
――中央チベット政権ブリュッセル代表部事務所による報告