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亡命チベット代表者議会議長らが来日

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チベット亡命政権の亡命チベット代表者議会(日本の国会にあたる)から3名(議長及び議員2名)が、12月3日〜8日、日本を訪問した。
その主な目的は、超党派で組織される「チベット問題を考える議員連盟」のメンバーと会談し、チベット問題の理解を深め、彼らの支援に対して感謝することである。

「チベット問題を考える議員連盟」(以下、議員連盟)代表の牧野聖修衆議院議員と五十嵐文彦衆議院議員は、議員連盟と来日中の亡命チベット代表者議会議員たち(以下、亡命チベット議員)の間で、12月5日、議員会館でミーティングを開催することを計画した。
忙しいスケジュールの上、国会討論も行なわれていたにも関わらず、50名余りの連盟メンバーのうち、各党から国会議員13人と9人の代表メンバーがミーティングに参加した。

挨拶をする五十嵐議員

五十嵐議員は、ミーティングの冒頭で、議員連盟のメンバーを歓迎し、ミーティング出席のために時間を割いてくれたことに感謝した。

 

 

 

 

 

説明をする牧野議員

また、牧野議員は、来日中のチベット議員たちを歓迎し、中国大使館が議員連盟のメンバーに対して圧力をかけていることについて説明し、将来、議員連盟のメンバーが増えることを希望すると述べた。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のザトゥル・リンポチェ代表は、来日中の三人の亡命チベット議員たちを紹介した。

 

 

 

スピーチをするカルマ・チョペル議長

亡命チベット代表者議会のカルマ・チョペル議長はスピーチの中で、牧野議員と五十嵐議員の暖かい支援に感謝し、アメリカとヨーロッパ諸国が、ダライ・ラマ法王やチベット亡命政権に、どのような支援を行っているかについて説明した。
議長は、日本は、民主主義国家で、独立した先進国なので、中国政府からの圧力に屈することなく、チベット問題を支援して欲しいと、議員連盟メンバーに要請した。また、チベット亡命政権、亡命チベット代表者議会、すべての国内外のチベット人を代表し、ミーティングへの出席に関係なく、議員連盟のすべてのメンバーに感謝した。

ゲシェー・トゥプテン・ペルゲ議員は、スピーチの中で、日本とチベットの文化はよく似ているので、世界平和においてチベット問題を解決するために、日本が推進力になるよう強く要請した。

ドクター・トクメー議員は、議員連盟に感謝の意を述べると共に、日本においてチベット問題に対する理解を深め、その活動を推進するために、議員連盟と亡命チベット代表者議会間で、このような意見交換の場を増やしたいと述べた。

議員連盟のメンバーが自己紹介する中で、全てのメンバーがチベット問題に共感していると述べ、これから、もっとこの問題に取り組むと約束した。ミーティング中に、議員連盟メンバーから、次のような意見が聞かれた。

「我々は、真剣に、チベットの人権問題について考えるべきだ」

「チベット問題は、明確に、中国の本質を実証しているのではないか」

「我々の調査と他の関係筋からの情報によると、中国が、21世紀に全世界の注目を集めることは明らかで、それが脅威とならないように、我々はまず、チベット問題を解決することから始めるべきである」

「日本政府は、中国政府に政府開発援助(ODA)として巨額の援助を行っているが、見直すことも必要ではないか」

議員連盟のメンバーが、来日中の亡命チベット議員たちに質問した後、同連盟のメンバー全員は、グループとしてチベット問題を支援することに同意した。五十嵐議員は、議員連盟を代表して、亡命チベット議員がインドからはるばる来日してくれたことに感謝し、ミーティングを締めくくった。五十嵐議員は、これから、今回のような亡命チベット議員の日本訪問や、議員連盟のメンバーのダラムサラへの訪問の機会を増やし、チベット問題の理解を深め、解決に取り組む為の具体的な行動を起こしたいと述べた。

石原都知事と亡命チベット議員

さらに、亡命チベット議員たちは、滞在の最終日に、石原慎太郎東京都知事と20分ほど会談した。都知事は、チベット問題に対し共感と支援を表明した。 亡命チベット議員たちは、滞在中、政治指導者や公人へ表敬訪問とは別に、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所を介して、個人のサポーターたち、日本のチベット・サポート・グループの代表者、在日チベット人とも会談した。