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中英科学者による報告:「チベットの降水量は増加」

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(2014年2月12日 Bloomberg Businessweek

チベット、ラサ

チベットの過去50年の気候は異常だったが、その異常さは恐らく予想を裏切る方向のものだった。2月11日、主要な学術誌である「米国科学アカデミー紀要」のウェブ上に中英の科学者によって発表された論文によれば、チベット東北地方の過去50年の気候は過去数千年で最も湿潤だった。

英イースト・アングリア大学と中国の中国科学院寒区旱区环境与工程研究所(蘭州市)は3,500年前に遡る樹木の年輪の調査によって過去の降水パターンの詳細な年代表を作成した。ちなみに、年輪の幅の大きさをはじめとする樹木の成長パターンは年間降水量から影響を受ける(その特徴は樹木の種類によって異なる。一般には降水量が多いと樹木の成長は早まり、年輪も大きくなる)。

「最近数十年間の年輪は、平均すると過去3,500年で最大だ。これは直近の数十年が史上最も湿潤な時代であること、そして恐らくそれは過去100年の地球温暖化に関連している可能性があることを示唆している」と、イースト・アングリア大学の気候学者であるティム・オズボーン博士は声明の中で述べた。調査チームの研究結果は、「地球温暖化が今後さらに大規模化すれば、この地域の降水量はさらに増大する可能性がある」ことを示唆している。

動画: 1766年以来、最悪の洪水に見舞われた英国

地球温暖化によって天候システムも変化していく。だが気候変動が地域の降水パターンに及ぼす影響について科学者の意見は一致していない。とくに、世界人口の半数の居住地域の降水パターンを形成する アジア地域のモンスーン・システム(有料購読)の変化のモデル化は難しい。いくつかの気候モデルによれば、インドの雨期の降水は激化することが予想されるが、過去数年の降水量はむしろ減少傾向にある。過去数年の降水量が例外的なアノマリーなのか、それともモデルを調整する必要があるのかについては依然として議論が盛んに行われている。

その一方で、未来予測の鍵を得るべく科学者たちは過去の降水パターンの詳細な年代学を構築中である。年輪年代学と呼ばれる樹木の年輪研究により研究者は過去の経験的情報を得るとともに、チベットなどの地域の気候変動の変数が将来の降水量に及ぼす影響についての複雑な方程式モデルを検証するのに必要なデータを得られるのである。


(翻訳:吉田 明子)

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