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中国政府がケガをした研究家を解放、 アメリカ政府は満足を表明

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1999年8月27日
ワシントン(Agence France Presse発)

木曜日、アメリカ政府は、中国政府がアメリカ人の研究家、ダジャメストンを解放したことについて、「非常に喜んでいる」と発表した。ダジャメストンは、中国警察から逃れようとして重傷を負った。 「アメリカ政府は、メストン氏が西寧市を出発し国外で専門的な治療を受けることを、中国政府が許可したことに関して、非常に喜んでいる」 と、国務省のスポークスマン、ジェームズ フォーリーは述べた。
メストン (29歳) は、チベット近在の6万人を青海省に再入植させる世界銀行プロジェクトを調査中に現地の規則を守らなかった、と伝えられている。

フォーリースポークスマンは、メストン夫妻の要求により、メストンが西寧市の北部にある病院を退院した後、現在どこにいるのかは言うことができない、と述べている。

フォーリー スポークスマンによると、中国当局は、「あやまちを認め、謝罪し24時間以内に出発することを要求し、メストンが制限地域へ立ち入ったことを自ら認めた」と発表したそうである。

メストンは、「5年間は中国へ再入国しないよう勧告された」ともスポークスマンは伝えている。

中国当局によると、メストンは、脱出を試みようとしてホテルの窓から飛び降り重傷を負ったということである。

50歳代初めで、メルボルン大学の準学士で研究家であるガブリエル・ラフィティは、メストンといっしょに拘留されたが、週末には解放されオーストラリアに帰国した。取材記者に語ったことによると、拘留中の1週間は、眠ることは許されなかったが、身体的な虐待は受けなかったそうだ。

人権団体は、メストンとラフィティに同行していた通訳に対する懸念を表明した。この通訳は、中国市民権を持つチベット人のツェリン・ドルジェで、中国警察による “拷問を受ける重大な危険” にさらされており、人権団体からは、解放の要求が出されている。 ラフィティによると、ツェリン・ドルジェを見たのは 8月21日に、警察によって拘留された連行された時が最後で、その直後、別々の車に乗せられ都蘭県から西寧市へ連れて行かれたそうである。

中国政府は、2人の外国人は “法に違反した自分たちの行為をはっきりと認めた” と主張している。法に違反した行為には、中国に観光ビザで入国した後、事前の承認なしに制限地域での住民への面会や写真撮影が含まれているという。

世界銀行調査委員会は、青海省の人口過剰地域から、省の中心にあり資源が豊富だが人口が少ない都蘭県へ、約 5万8千人を再入植させるプロジェクトを推進しているが、ラフィティは、このプロジェクトの調査準備をしていたところだった。 このプロジェクトの予算は、1億6千万ドルで、貧困の緩和を目的とし、そのうち4千万ドルは、都蘭県に直接投資されることになる。