(2009年7月22日 Phayul.com )
ダラムサラ(22日):ラジオ局Voice of Tibetが伝えるところによると、甘孜(ガンゼ)のChogroでは、中国政府当局が亡命中のチベット人指導者ダライ・ラマ法王の写真を祭壇に飾るようチベット人に強制している。地域のチベット人らは、当局の動きに驚きながらも不審感をぬぐえない。
南インドに位置するデプン・ロセリン僧院のテホール僧院に属する僧侶、プルブは、テホールの伝統的なチベット地域があるChogro内の信用できる筋からこの情報を得たという。
プルブによると、当局側の言い分は、中国政府が写真禁止令を出したのではなく、ある一部の人々が、中国が分離主義の原因としているダライ・ラマの写真をチベット人が所有するのを規制したのだという。
ダライ・ラマの写真を自宅に飾ったチベット人はまだひとりもいない、とプルブは加えた。
チベット人はこの新たな命令に驚いているが、専門家が「アメとムチ政策」と呼ぶこの体制に惑わされないよう注意している。これまではダライ・ラマを拒絶するよう強制してきた当局が、今になって写真掲揚を奨励することが、にわかには信じられないのだ。
都市部では、当局が拡大した法王の写真を配布しているという。
中国政府はチベットにいるチベット人に対しては、法王の写真の所有はもちろんのこと、公然と飾ることを禁じているとプルブは言う。
法王の写真を所有していることで長期刑を言い渡されるチベット人がいることもこれまでに伝えられている。
Tongkhorの当局は、ほんの数ヶ月前に、およそ18袋分にもおよぶダライ・ラマ法王の写真を焼き捨てたばかりであるとプルブは付け加えた。
(翻訳:パドマサマディ)