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中国人スパイの潜入を警戒するチベット亡命政府

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(2010年9月8日 Phayul)

7日(火)、チベット亡命政権保安省がインドの保安・情報部に対し、中国人スパイに関する警告をしたとの報道がなされた。中国が軍の訓練を受けた諜報員らに僧衣を纏わせて、インド内のチベット人集落に潜入させようと企んでいるというのだ。

これに対しアトゥル・フルゼリ警視は「チベット亡命政権の要請に応え、必要な対策をとっている。チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ法王の安全確保のための警備も強化している」とヒンドゥスタン・タイムズ紙に語った。

ダライ・ラマ法王の住居周辺に化学物質検知器を設置する予算を、警察がインド外務省に要請しているとも報じられている。
ダライ・ラマ法王の住居周辺にはヒマーチャル洲警察による三重の警備網が敷かれており、150人以上の警官が24時間態勢で警備に当たっている。住居内部の警備はチベット人の護身隊が担当している。

報告によると、チベット亡命政権が警戒を強めたのは2ヶ月前の出来事に起因しているようだ。2ヶ月前、一人の中国人女性が正規のビザ不携帯のためマクロード・ガンジという街で逮捕された。インド警察は Chai Sha Hung というこの中国人女性にスパイの容疑をかけたが、女性は証拠不十分のために先月強制送還処分となった。

中国の情報機関はチベット亡命政権や、チベットの自由のために最前線で活動するNGOの様子を監視しているという。「北京オリンピックを控えてチベット全土で抗議運動が起きて以来、中国政府はチベットに対してより警戒心を強めている」とチベット公安省の高官は語る。

2008年にも Liu Xia という中国人男性が地元の警察に逮捕されている。インドの情報機関は彼がかつて人民解放軍に所属し、チベットで抗議運動が広がる以前に二度もダラムサラを訪れていたことを突き止めた。
インドの情報機関が驚いたことには、彼は携帯電話でラサの軍高官と通信していたのだ。彼はラサから陸路で不法にネパールに入りその後デリーに辿り着いている。

チベット亡命政権が警戒心を高めていることを受け、地元の警察もチベットからの新たな亡命者に対する監視を強めている。中国政府が国境周辺の警備を強化して以来亡命者数は激減しているのだが。
「中国人僧侶がスパイとして潜入する可能性があることを人々に伝えるよう全ての福祉機関に通達した」と、あるチベット人公安担当官は匿名で語った。
ダライ・ラマ法王は亡命チベット人や信奉者らに会われることを日課とされているが、新たな亡命者に謁見を許す場合には距離を保つよう、警察側からもダライ・ラマ法王に忠告がなされているという。


(翻訳:中村高子)

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