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中国、アメリカが出した現在投獄中の パンチェン・ラマ接見要求を却下


1999年1月14日
北京(チベット亡命政権ロンドン事務所)

 

中国は、ダライ・ラマ法王により認定された精神的指導者の転生である少年と接見したいという米国の要求を跳ね除けた。これに対してオルブライト国務長官は人権侵害であると遺憾の意を表明した。

中国側は、もし米国が今年、国連人権委員会で中国に対して批判的な決議を迫れば、米中両国の関係にダメージを与える結果となり、再開した「人権に関する会談」を危うくする、と発言。米国側も、人権に関する会談の結果について論評。中国の民主活動家に対する弾圧が、他の地域における良好な関係を脅かすことになったと中国に反駁。

この「人権に関する会談」で米国側を代表したハロルド米国務次官補によると、昨年方向転換した米国は、3月ジュネーブで開かれる国連委員会で、中国に対して解決を迫ることもありうるとのことだ「人権に関する会談」は今年末北京で再開することになるだろう。 

江沢民主席はパンチェン・ラマの転生とされたチベット人の少年に会いたいと頼んだことがあると発言。その少年は1995年、家族と共に行方不明になり、現在9歳である。

「人権に関する会談」で中国側の代表であったのワン・ギャンガ外相次官は、少年とその家族は訪問を受けたくない、身の安全のため用心が必要であると発言。

「いわゆるパンチェン・ラマと見なされた者とその家族は元気である。それゆえ、私が思うには、家族全員が邪魔されたくないということだ」

「パンチェン・ラマ継承問題を取り巻く現状は、政治上非常に微妙なものだ。少年とその家族の安全に留意している。従って私たちは家族全員の意見を尊重しなければならない。常に用心が必要なのである」

中国当局は自分たちで、違う子供をパンチェン・ラマと認定した。しかし、ほとんどのチベット人は、その子供を正式なものと認めていないのである。

江沢民主席は、ワシントンでの2日間に及ぶ会談を振り返って、彼らを率直で公正だと述べた。「私たちは、最初の段階で米中双方の関係を悪化させたという点で見解は一致した」と概略説明した。「人権は私たちの関係において大変重要な問題である。双方の関係の中心課題である」

「私たちは、権利侵害、生産妨害…民主活動家の平和裏になされた政治発言に対する妨害を含む最近の中国での人権の現状を特に取り上げた」 「だからといって私が思うに、世論同様、様々なアメリカ政府の関係者に、最近の中国での人権活動が間違っていて方向転換させなければならないということが明確になったわけではない」と付け加えた。

ジュネーブでの会談の中国についての発言に答えて、江沢民主席は、「私たちは、現在一連の対応を検討中で、そのうちの1つがジュネーブ会談である」と発言。

アメリカ合衆国は、市民及び政治的権利における国際規約に署名した中国の公約と引き換えに、中国に対して解決を迫らないことを決定した。一方、アメリカの人権団体や議員たちは、対立する政党をたてようとした中国人の逮捕に憤り、クリントン政権に今年の会談でよりはっきりした態度をとるよう迫っている。

しかし、ワン次官は、このような結論は出ない予定だったことを述べた。
「ジュネーブの会談を再開したい者は皆、米中関係にダメージを与えることはしないだろうし、対話継続の可能性までも損なう結果をもたらすようなこともしないだろう」と付け加えた。また、米中国交関係20周年を祝う式典でのオルブライト国務長官のスピーチに関して、「残念な出来事」と発言。

オルブライト国務長官は、ホストである中国側に、平和裏になされた政治発言は犯罪でも脅しでもないと述べた。

「政治的権利を行使しようとした多くの中国人に最近出された不当な実刑判決に、アメリカは深く悲しんでいる」とも言及。

著名な民主活動家、徐文立は、中国民主党を設立しようとしたとして、去年12月21日国家転覆罪で懲役13年の実刑判決を受けた。同じ民主党の王丹も同日、11年の懲役が下された。

その次の日、魏京生は党を組織したとして12年間の投獄となった。他の少なくとも12人の党員は、尋問され、逮捕された。

「彼らは犯罪者」とリュ—・シャオミン中国大使代理は明言。 「彼らは、中国の刑法を犯した」 「彼らは海外から財政的支援を受けた。その計画とは、中国の法を打ち砕くことにあるのだ」とワン次官は付け加えた。

ワン次官は、逆に中国側がアメリカ側に(アメリカ国内の)人種、警察の暴力、刑務所内の条件、子供の権利について米国司法制度の状況について聞き返したことを発言。

「どんな国も人権を100%完全なものにすることは不可能。従って、それぞれが改善するよう努力するべきだ」と付け加えた。

江沢民主席は、中国側がアメリカ合衆国における犯罪の犠牲者の数や刑務所人口の人種の偏り、つまりアフリカ系アメリカ人がほとんどであることに言及したことを告げた。