ニュース

ニュース

最新ニュース

これから開催するイベント

世界連邦日本仏教徒協議会が、ダライ・ラマ法王の転生に干渉する中国を非難

Print Friendly, PDF & Email

スタッフレポーター
2023年1月24日

(写真左から)伊藤永人師、アリヤ代表、水谷栄寛事務総長

東京: 1月24日、世界連邦日本仏教徒協議会(JBCWF)の水谷栄寛事務総長と伊藤永人師の両名は、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所を表敬訪問し、アリヤ・ツェワン・ギャルポ代表と会談した。水谷事務総長は、世界連邦日本仏教徒協議会を代表して、チベットの高僧の選定を妨害し、ダライ・ラマ14世の転生者を任命する権限を有すると主張した中国を非難する声明を発表した。

水谷事務総長は、日本語による声明文をアリヤ代表に手渡し、JBCWFの構成員がこの問題に関して以前から協議していたことを説明した。

水谷事務総長は、会談の中で、宗教を信じない中国共産党政府が、チベットの宗教問題に干渉していると感じていると述べた。現在、中国政府は次期ダライ・ラマを選定する権限を有すると主張している。

「これは世界中の宗教コミュニティ、特に仏教徒に対して完全な侮辱である。」、「協議会構成員は、その立場を明確にし、中国当局に対してチベット人が宗教の自由を実践できるように認め、次期ダライ・ラマの選出に干渉しないよう要請する機が熟したと判断した。」と水谷事務総長は述べている。

アリヤ代表は、率先して懸念を表明し、中国当局に対してチベットの宗教問題に干渉しないよう要請したJBCWFに感謝の意を表し、チベットのカタを贈呈した。アリヤ代表は、こうした懸念を表明することは、中国の指導者に対して世界中が注目しているとの警鐘を鳴らすと共に、共産主義中国が、チベットの宗教問題に何の咎めも受けることなく干渉することを抑制するために、他の宗教コミュニティからもこうした声明が表明されることを促すだろう、と述べた。

声明では、「我々日本人仏教徒は、チベット人がチベット仏教の文化と歴史に基づいてダライ・ラマ法王の継承者を決定するべきだと信じている。中国(PRC)の国家政策は共産主義であり、共産主義は非宗教の原則に基づいている。従って、宗教を信じない人々が、チベットの宗教的指導者の後継者を誰にするのかを決定することは矛盾している。」と表明している。

さらに水谷事務総長は、日本の人々や僧侶は、ダライ・ラマ法王とチベット仏教を衷心から敬っていると述べた。このことからも、日本人は中国共産党指導部によって選定されたダライ・ラマを決して受け入れることは出来ないとしている。

ダライ・ラマ法王は、これまでに24回日本を訪問され、16回にわたって日本に立ち寄られました。こうした訪問の多くは、日本の寺院や仏教系支援団体からの招待によるものだった。日本の僧伽や信徒たちは、愛、思い遣り、非暴力に基づいたダライ・ラマ法王の教えを高く評価している。

‐ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告

アリヤ代表に声明文を手交する水谷事務総長
水谷事務総長にカタを贈呈するアリヤ代表

オリジナル記事


(翻訳:仁恕)