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ンガワン・サンドル声明 チベット人同胞とチベット支援者の皆様へ

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(2003年4月9日 チベット暦2130年2月7日 ワシントンD.C.)

私は合衆国の土に足を置いたその時から、自由な世界にいるチベット人の同胞とチベット支援者の皆さんから溢れんばかりの愛と支援に圧倒されています。

ここ数日間、私の当面の関心事は私自身の健康状態で、医者の皆さんが検査を始めてくださいました。インターナショナル・キャンペーン・フォア・チベットがこの件をとりなしてくださり、大変感謝しています。

この新しい自由な状況に少々戸惑っています。私は子供時代から独裁主義的な制度のもとに育てられ、そして監獄にいた11年以上の間、完全な自由とは無縁に生きてきたからです。国際社会が私の件に寄せてくださっている関心に感動しています。私は自分が特別な人物などとは思っておりません。私は、「ツァンパを食するチベット人」と自覚する者が(つまり正真正銘のチベット人と自負する者が)、自分たちのいる社会(共同体)の尊厳や敬意を奪われたなら行うであろうことを行っただけなのです。我々の無比なる指導者のダライ・ラマ法王が公然と非難された時、また我々の基本的な権利を否定された時に、我慢するチベット人などいません。しかしながら、チベットの政治状況と抑圧的な法律が、チベット人に本当の気持ちをあらわすことを許していないのです。

私の一番の望みは、できるだけ早い機会に、ダライ・ラマ法王に謁見を賜りたいということです。私は法王がご健康であられることを知り、喜びに包まれました。チベット亡命政権とチベットの組織や個人から、私へのメッセージをいただき、大変喜んでおります。

多くの個人や団体そして政府、特に合衆国、フランス、スイスが、私の釈放のために行動して下さったことを知り、深く感動いたしました。釈放され、治療を受けるために、また自由を享受するために、この自由の世界に来たことができたのも国際的な関心のおかげであることは明らかです。しかし、この自由を味わいながらも、獄中の多くのチベット人政治犯のことが心配です。その中には、中国の監獄で苦しんでいる仲間の尼僧プンツォク・ニドンもいます。私は今、これらの投獄されたチベット人の状況についての情報を編集しています。彼らも私のように釈放され自由を味わえるように、できることは何でもすると自分に誓っています。彼らに自由を与える手助けをしてくださるよう国際社会に強く要請します。

ダライ・ラマ法王の、チベット問題の解決へのご努力が迅速な成果を得るように祈ります。チベットのための解決という法王の願いを実現するために、私にできる最上の貢献ができるよう、法王からのどのようなアドバイスにも従うつもりです。チベットにいるチベット人たちは、最愛の指導者ダライ・ラマ法王が尊厳と自由と敬意と共に、故国にお戻りになる日を熱望して待っているのです。