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モーガン・スタンレーの例会 環境保全活動家の標的に

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2002年3月19日
ロンドン(ロイター通信)

3月19日、環境保全活動の専門家たちは米国の投資銀行モーガン・スタンレーの年次例会に参会し、この銀行が行っている某対アジア融資計画に対して抗議を行った。

この運動家たちが批判の声をあげたモーガン・スタンレーの融資支援とは、中国の三峡ダム建設やゴルムド−ラサ間のチベット鉄道敷設などで、これらの計画は自然環境や社会に多大の悪影響を及ぼすというのが彼らの見解だ。

また、この銀行の事務所があるロンドンのカナリーウォーフで初めて株主総会が開催されたが、その会場の外でもプラカードを掲げてデモンストレーションが行われた。今回デモを行ったのは、地球の友、フリーチベットキャンペーン、インターナショナル・リバー・ネットワークの代表者らである。以前より環境保全活動家が抗議対象としていたこの年次総会は 例年、米国で開催されていた。今回ロンドンに場所を移したのはこれを避けるためだ との憶測がとびかっている。

これに対し、モーガン・スタンレーのスポークスマンは、「今回の総会をロンドンで開催するのは、弊社が国際的に確固たる地位にあることを示すため」と語った。また、「欧州にも多数の社員を抱える世界規模の企業であるため、世界展開した業務を行っている。こういった業務の性質上から、欧州のロンドンで総会を開催することになった」と述べた。