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ブリュッセルのTSG会議、和平に向けたロードマップを提示


(2007年5月14日 tibet.com 速報 )

ブリュッセル発 — 5回目を迎えたチベット支援団体(TSG)国際会議が閉会。今後、活動してゆく上でのロードマップとなる行動計画が示された。その中で、チベット人だけでなく世界中のチベット支援者たちにとっても懸案となっている、1) 協議にあたっての政治的支援、2) 人権問題、3) 環境および開発の問題、4) 08年北京五輪の4つの分野に分けて指針が示された。

進行役を勤めるサムドム・リンポチェ内閣大臣と 特別使節のロディ・ギャリ氏(5月12日 ブリュッセル)

同会議に出席した中央チベット政権(CTA)情報・国際関係省のテンパ・ツェリン大臣は、「この会議で生まれた行動計画は、極めて価値がある」と話し、「この行動計画により、世界規模で行われるチベット支援運動が活性化され、新たな活力と熱気が生まれるだろう」と語る。

閉会式では、ロルフ・ベルント博士(フリードリッヒ・ナウマン財団理事長)と、欧州地区選出の中央チベット政権議員ソナム・プンツォック・モンカル氏が進行役をつとめた。モンカル議員は、参加者がこの会議に注いだエネルギーと熱意に謝辞を述べ、こうした支援のおかげで、チベット人自らがダライ・ラマ法王の中道政策に則って問題を解決する力が大いに強まると話し、チベット亡命政権が中道政策を支持していることに改めて言及し注意を促した。

続いて、ノーベル賞受賞者であるベティ・ウイリアムズから寄せられたメッセージが読み上げられた。
「正義が味方をしてくれるとは限りません。チベットの人たちよ、誇り高く、しっかりふんばりなさい。世間でいうところの民主的かつ自由な世界にある諸政府が、中国の専制的な指導部にへつらいさえしなければ、法王がこよなく愛するチベットとチベットのみなさんの夢、すなわちチベットに自由と豊かさと平和が訪れるという夢を実現する道はあるのです。」

テンパ・ツェリン大臣は謝辞の中で、ダライ・ラマ法王が好んで口にする言葉として、政治的な意味で言えば、チベットを支援してくださる世界中の存在は、チベット人にとって、仏法僧の三宝につづく4番目の帰依の対象だと述べた。チベット人が祈る時には、常に仏法僧(仏陀、仏法、僧侶の集団である僧伽)への帰依をする。チベットは未だ政治的に悲しむべき状況にあり、そうした意味で、国際社会はチベット人にとって4番目の帰依の対象となるのである。

5月14日、ベルギーの首都ブリュッセルで開かれていた第5回チベット支援団体会議は閉会した。この国際的なチベット支援運動は、チベット問題に真剣に取り組んでいる組織や個人が一堂に会し、それぞれの能力を結集させて、人権の向上とチベット問題の解決を図ろうとする特別な集まりである。今回開かれた会議には、56カ国から、145のチベット支援団体(TSG)と36のチベット協会が参加し、総勢300人が集まった。

また、この会議には、チベット人の非暴力闘争を支援する12人の中国人の参加も見られた。

中央チベット政権の情報・国際関係省が、この国際会議を開催するにあたっては、ドイツフリードリッヒ・ナウマン財団の協力に加え、ベルギー・チベット問題議会間部会(Inter-Parliamentary Group for Tibet)が協賛を勤めた。

内閣主席大臣サムドム・リンポチェ(選挙で選出されたチベットの政治リーダー)とロディ・ギャリ氏(中国との協議におけるダライ・ラマ法王の特使)は参加者に、中国との協議の現状について説明した。この席で、サムドム・リンポチェ大臣は、チベット人が自由かつ尊厳ある暮らしを営めるよう、ダライ・ラマ法王と中央チベット政権は、あらゆる手段を講じて中国当局との協議をし問題解決にあたっている、と繰り返し述べた。

今回のチベット支援団体会議が開催された今年は、北京五輪の前年である。中国当局は、一年後の五輪での国際メディアにおいて大幅な報道規制の緩和をすると約束した。北京五輪は、中国の目覚しい発展を国外に示す格好の機会になると予想される。
国外のメディアに認められる報道の自由が、中国国内のメディアにも認められ、それによって中国が公正かつ客観的な報道を受け入れながら躍進していくこともまた、第5回会議の出席者の願いである。

チベット支援団体国際会議について:1990年、チベット支援団体会議(TSG)第1回会議がダラムサラにて開催される。続いて、1996年第2回会議(ボン)、2000年第3回会議(ベルリン)と開催され、2003年の第4回会議は、ダライ・ラマ法王の要請でチェコ共和国の前大統領ハヴェル氏の出席を得てプラハで開催された。

取材:テンジン・ワングモ
EU調整室コーディネータ

主賓のベルギー上院議長、兼ウイ市長のAnne-Marie LIZIN女史によって、第五回国際チベット支援会議の開会が宣言された。(5月11日 ブリュッセル)
進行役を勤めるサムドム・リンポチェ内閣大臣と
特別使節のロディ・ギャリ氏(5月12日 ブリュッセル)
参加者約300人が、56カ国、45のチベット支援団体と
36のチベット人団体から集結した。