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パンチェン・ラマ11世に関する12万件の署名をフランス大統領に提出


(2004年6月3日 AFP パリ)

チベットに関する12万件の署名がフランスのシラク大統領に提出された。チベット仏教においてダライ・ラマ法王に次ぐ最高位、パンチェン・ラマである10代の少年の釈放を求めたものである。

 ゲンドゥン・チョーキ・ニマは1995年、6歳のとき、インドに亡命中のダライ・ラマ法王からパンチェン・ラマに選定された後、中国政府に逮捕拘留され、それ以降はまったく姿を見せていない。フランスの国会議員で構成されるチベット支援の議員連盟のリーダーであるリオネル・ルカは、その解放を訴えた署名を提出した。

中国政府は5月末、「ニマ少年は“自由の身”だが、その所在地を公表することはできない」との見解を発表した。人権団体から世界最年少の政治囚と考えられているニマ少年についての中国側のコメントは数少ないが、中国政府はAFPに「ニマ少年は幸せな生活を送っている」と語っている。

また、AFPがニマ少年の所在地について質問すると、中国政府は「彼はパンチェン・ラマの後継者ではない」と回答した。「彼はほかの大勢の子供と同じように、ただの中国人の少年だ」。

ニマ少年は1995年、チベット人の精神的指導者であるダライ・ラマ法王によって、1989年に死去したパンチェン・ラマの転生者として古代からの伝統にしたがった方法で選定された。それに対して中国の公安は、すぐにニマ少年を拘束した。無神論を貫く中国政府は、非伝統的な方法で別の候補者を選び、「彼こそが正当な後継者だ」と宣言した。その中国政府が選んだ「パンチェン・ラマ」、ギャンツェン・ノルブが公に姿を見せることはほとんどないが、今年5月に、ダライ・ラマが以前から訪問を願っている中国仏教の聖地を訪問した。

ニマ少年が監禁されたことはチベット人の怒りを増長し、彼の所在地の公開を求める保護運動は、拘留から長い年月が過ぎた今日でさえ、活動家によって世界中で行われている。
「これまで中国政府は、ニマ少年の所在地についてほんのわずかな情報さえも公開していない」と、リオネル・ルカは嘆願書に記している。