インドのアーユルヴェーダ医学や中医学の影響を受けつつ、独自の発展を遂げてきたチベット医学。その根本思想は、人体を構成する五大要素(地水火風空)全体のバランスを保つことで、心身の健康を取り戻すことにあります.また治療に用いられる薬は植物、鉱物、動物といった自然のものからできており、西洋社会でも、オルタネーティブな治療法として注目を集めています。今回、講演されるダワ博士は、ダラムサラのメンツィー・カン(チベット医学・暦法学研究所)のチベット医学の最高峰のひとりであり、チベット医学に基づく実践的な健康法や診断法について語っていただきます.
前回のダワ博士による「チベット医学入門」の講演は、チベット医学の基本である「ギュー・シ(四部医典)」に基づいて、五大元素である地、水、火、風、空と身体の関係、受胎から身体の発育、病気の診断と治療法などを紹介しました。
今回の講演は、前回の「入門」で解説した内容をさらに実用的なものに充実させました。
- 「仏教医学」であるチベット医学による心を安定させる方法
- 人間の精神『セム』と身体『ルー』の関係とはどういうものか
- 人の三大煩悩「無知」「怒り」「貪り」によって生じる三体質『ルン』『ティーパ』『ペーケン』のアンバランスについて
- 個人個人の身体の特性について
- 体の特性を無視した食事や行動をとった場合、さらに季節とのアンバランスによって生じる病気や身体の不調について
- 体の特性に沿った病気の克服対処法、バランスを回復する方法
ダワ博士 プロフィール

1958年チベットのラサに生れる。1971年、チベットのメンツィ・カン(Men-Tse-Khangチベット 医学暦法研究所)にてチベット医学、鍼灸学、薬学を学ぶ。中国中央厚生局植物学校で優秀な成績を修めて卒業。その後、インドに亡命し、1988年からダラムサラにあるメンツィ・カンのマイトレーヤ医学部顧問。チベット医学の講義等に招かれ、ドイツ、フランス、イギリス、オーストリア、スイス、イタリア、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、アメリカ、カナダ、日本を訪問。医療研究の傍ら、薬草関係の写真撮影や油絵などもプロの腕前。母国語のチベット語の他、英語、中国語に堪能。メンツィ・カンとウィーン大学の共同プロジェクトによって出版された薬用植物絵本の著者でもある。
【日 時】 | 2003年7月12日(土) 午前の部 10:00~12:00 午後の部 14:00~16:00 それぞれのセッションは違う内容です。受付開始は各セッションの40分前からです。開演の10分前までにはお越しください。(診察は行いません) |
||||||||||||||||
【場 所】 | 常圓寺(じょうえんじ) 東京都新宿区西新宿7-12-5 Tel 03-3371-1729
|
||||||||||||||||
【聴講料金】 | 通し券 おひとり様5,000円 半日券 おひとり様3,000円(いずれも要予約) |
||||||||||||||||
【お申込方法】 | 予約が必要となります。 参加者全員のお名前と代表者のご連絡先をダライ・ラマ法王日本代表部事務所までお知らせ下さい。 ◎電話 03(3353)4094 ◎ファックス 03(3225)8013 ◎Eメール tibethouse.jp@tibet.net |
||||||||||||||||
【協 力】 | 常圓寺(じょうえんじ) |