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ツツ大司教とマンデラが、 ダライ・ラマと中国の 「対話」の仲介役になりうる


1999年12月6日
ヨハネスバーグ(ロイター通信)
ダライ・ラマ法王とネルソン・マンデラ
ダライ・ラマ法王とネルソン・マンデラ

亡命中のチベットの精神的指導者ダライ・ラマは12月5日、ノーベル平和賞受賞者仲間である前南アフリカ共和国大統領のネルソン・マンデラとデスモンド・ツツ大司教がチベットと中国の対話を進めるため力を貸してくれるであろう、と述べた。

「2人とも貢献できるはずだ、もちろん、確信している。私は個人的に感謝している」とダライ・ラマは南アフリカ共和国国営テレビでのインタビューに答えた。

81歳のマンデラは、南アフリカにおいて初めて民主的な方法で選出された大統領で、5年の任期を終えて1999年6月に引退。マンデラは12月6日の週、ブルンジの不安定な平和交渉の新仲介者となり、中東でも取り持ちの役を担おうとしたばかりである。

ケープタウンでの世界宗教会議を含む一連の行事のために南アフリカを訪問中であるこの1989年ノーベル平和賞受賞者(ダライ・ラマ)は、元米国大統領ジミー・カーターを支援するため他の指導者たちが尽力している旨を述べた。

「私たちはこれから数年のうちに相互が満足できる解決が見つかるよう希望している。しかし実際は、数十年、数世代を経ることになるかもしれない」とダライ・ラマ。

ダライ・ラマは、チベットの独立ではなく自治を要求していることを述べた。また、自治権を得たチベットに帰還した際は、ダライ・ラマの権威をチベットの人々に渡すことを述べた。

中共軍のチベット占領後、1959年、ダライ・ラマはチベットを脱出。チベットの多くの人々は独立を望んでいるが、中国政府はチベットが歴史的にも中国の一部であることを強調、今もチベット制圧のため多数の軍を配備している。

最近、中国政府は、ダライ・ラマが分離主義者の行動をやめさせ、独立支持を阻止し、台湾とチベットが中国の1部であることを認めれば、対話に応じてもいいと述べた。

ダライ・ラマは、中国がチベットの文化、宗教、公用語としてチベット語を保護促進する政策をとれば、中国下のチベット自治に関する交渉に賛成であることを述べた。

「いかなるチベット人も、旧制度や旧生活様式の再構築を夢見たり期待などしていない。チベット人皆、チベットが近代化することを望んでいる」

◆◆ ダライ・ラマ、ムベキの肘鉄を無視 ◆◆

南アフリカ・プレスアソシエーションが伝えたことによると、12月5日、ダライ・ラマは、南アフリカ大統領タボ・ムベキが南アフリカ訪問中のダライ・ラマに個人的に会わないという報告に肩をすくめた。

「私は訪問国の指導者たちの何人かと話す機会を持つ。そのことを幸せに思うし、光栄に感じる。しかし同様に、指導者がいくらか不都合があり会えないとしても問題ないことだ」

「私は、誰にもどんな厄介もどんな迷惑もかけたくない」と南アフリカ・プレスアソシエーション到着後、ダライ・ラマは発言。

ムベキは、先月の中国政府ナンバー2である李鵬の南アフリカ訪問後、宗教指導者のグループとして来訪したダライ・ラマに中国からの圧力に屈して会わなかったとして世論から非難されている。

シドニーで報道陣に語ったところによると、ツツ大司教はムベキがダライ・ラマとの会談に応じなかったことを残念に思うと述べ、ダライ・ラマのことを非常に素晴らしく大変神聖な人物であると付け加えた。

1996年8月、ダライ・ラマは南アフリカ共和国を初訪問の際、マンデラと会談した。

南アフリカは、中国を裏切った中国の州と中国政府が見なしている台湾と国交を断絶した後、1998年早々に中国と国交を樹立した。