2017年9月25日
ラトビア、リガ
ダライ・ラマ法王はバルト三国の国会議員の一団と会見し、会議に出席した議員に感謝の意を表し、彼らの支持の重要性について伝えました。
ラトビアの下院議員でチベットのサポーターでもあるアンドリス・ブイキス議員はダライ・ラマ法王を迎え、バルト三国も過去50年以上にわたり外国勢力に占領され、彼と下院議員たちはチベットの人々への理解と、その活動への支援を共有すると述べました。
法王は1959年の亡命後、チベット問題の平和的解決のために行った様々な努力について述べ、「私は、国籍のない難民として58年間インドに亡命しています。しかし、世界的なコミュニティとの関わりを得ました。」と付け加えました。
法王は、独裁国家は短命なものと述べ、ソビエト連邦崩壊の後に独立の機会をつかんだバルト三国を賞賛しました。「中国の脅威には成り得ない小国の意見が、時々、とても重要なものになると私は考えています。」
「中国当局はチベットの精神を排除するためにいろいろな方法を実行しました。しかし、人間の決意は力ずくで破壊することはできません。」と、法王は付け加えました。
議員たちからチベット問題解決の支援方法について質問を受け、法王は、チベット問題についての懸念をいつでも表明していただくことと伝えました。中国のプロパガンダを信じず、ご自身でチベットの言語、文化、教育、生態系の状況を知っていただくよう勧めました。
法王は、チベット問題は力と真実の争いであると述べ、「兵器の力は短期的には強く見えますが、長い目で見れば、常に真実の力のほうが強いのです。」と結論を述べました。
(翻訳:高山くみ子)