(2008年3月22日 チベット亡命政権)
以下は、チベット亡命政権が、信頼できる関係筋から入手した報告である。
2008年3月22日 |
■ 22日朝10時頃、Nangra地区の四つの村((Drulche村, Kholtsa-thang村、 Lugyal村、 Nyamo村)のチベット人らが抗議行動をおこし、Kyareng地区のKyareng村、 Yulwo-che村、Lokhok村の村民もそれに加わった。(Chentsa郡(中国名:Jianza)Malho、チベット自治県、 青海省)
抗議行動で、人々はチベットの国旗を振り、ダライ・ラマ法王やパンチェン・ラマ肖像を持って歩いた。
抗議の一行は、Chentsa郡の庁舎が到着すると、Lechen村、Markhu-thang村、Bartsa村の村民らも合流した。
Chentsa郡地区に湖南省の軍用トラック50台が到着。22日、広範囲にわたって配備された軍がチベット人を威嚇する中、Miri-Gongma村、Miri-Sholma村、Lowa村、Tsulshing村他の村民らが、デモを決行した。デモの最中、Lokhog村で4人が武装兵士によって逮捕され、デモはそこで阻止された。逮捕者のうち下記3名の名前が確認された。
- シェラブ
- タホー
- ゴンパ
■ 500人を超す僧侶と一般人が座り込み
(Chigdril 郡(中国名:Jiuzhi) 、Golog、チベット自治県、青海省)
Palyul村の約500人の僧侶と一般人が丘の上で座り込みをした、中国軍がカルワン・ニマ・リンポチェ(ダタン僧院、僧院長)に危害を加えないよう要求した。また、人々は国連、米国、他各国に対し、今回の騒動の仲介に乗り出すよう求めた。
2008年3月21日 |
■ 学生らが僧侶の袈裟をまとう
(Derge 郡(中国名: Dege), Karze チベット自治県、四川省)
Derge郡のカゴン・トツォ僧院の高僧数名と学生約50名が集結。学生達は僧侶の袈裟をまとい、しばらく寺院にとどまりたいと要求している。
2008年3月19日 |
■ 膨大な数の逮捕者
(Machu郡(中国名:Maqu)、チベット自治県、甘粛省)
膨大な数の僧侶と一般人の逮捕がおこなわれた。ほとんどは、中国当局による逮捕。さらに逮捕者数は増えている。わずかに下記の逮捕者の名前が確認された。
- Lobsang Rinchen (Machu郡立舞台演劇団団員、Machu郡Ngulra-Kulkhor 村出身)
- シュンラップ (ムラ僧院僧侶、Machu郡)
- ドルマ(カラオケバー歌手、Machu郡)
- ロブサン・ニマ(僧侶)
上記4名は、Machu郡で逮捕された。残り6名の名前は不明。 - リタン (Machu郡Chu Ka Ma村出身. ラブランの抗議行動中に逮捕された)
下記の人々は、3月20日、21日にMachu郡で逮捕された。 - ツォコ (ツプテン・ツェリン) Macchu郡Ngulra Rusar村
- サンギェ・ドルマ(Ngaba郡出身)
- クンチョック(Machu郡Rathor Ghoe村)
- ティンレイ(Machu郡Nyima村)
- ナムホ(Machu郡Nyima村)
- ティンレイ(郵便局職員, Machu郡Nyima村)
- ドルカー・キャブ(24歳, 現在はMachu郡立芸術団で公演活動)
- ナムツェ (ナムギャル・ツェタン) (Machu郡Chu Ka Ma 地区Gyulag村)
- ドルジェ (Machu郡Chu Ka Sha War Shi 村)
- サンジン・キー (Machu郡立舞台芸術団団員)
2008年22日、現地午後1時ごろ、僧侶の袈裟をまとった中国軍兵士が、一般人8名を激しく殴打し、逮捕した。
2008年3月19日から3月22日にかけて、48名が逮捕された。
2008年3月18日 |
■ 軍が学生と教員に警告
Yulshul(中国名:Yushu/Jiegu)/ Kyegudo County郡(Yulshul チベット自治県、青海省)
Yulshul中学校の学生約400名が中国国旗を降ろして抗議をおこなった。中国軍がこれを抑え、学校の敷地を占拠。学校職員と学生らは、今回の事件について学校外の者に一切口外してはならないと厳重に警告された。以前より、学校職員と学生の動向についてはこの夏のオリンピック終了まで厳しく監視するとして、監視が強化されていた。
■ Sakya郡 (中国名: Sajai), Shigatse県
軍と工作隊がサキャ寺院に送り込まれ、今後抗議行動を起こさないよう指導した。当局と僧侶の間でしばらく緊張が続いた。19日の抗議中に、僧侶らは中国当局を寺の敷地から追い出した。
■ 膨大な数の逮捕者
(Dzoege郡(中国: Ruo’ergai) Ngaba、チベット自治地区、四川省)
2008年3月18日、下記の逮捕者名が確認された。
- ダムドゥル (42歳)
- ニマ・ドルジェ (23歳)
- チョペ (39歳)
- ツプテン
- ダルギャ (27歳)
- カンド(15 歳、3月20日 に逮捕)
- チェヤン・タシ (33歳)
- テンパ(17歳)
- アサン (22歳)
- ドルカ・キャブ(32 歳)
- チョーズィン
- ドックホマ
- キャブ・コ
- ツルティム・ドルマ (36歳、3月21日逮捕)
- ユンテン・ギャッツオ(Thangkor Soktsang寺院僧侶、Zoegay郡)
- ヤルペル
- ソナム
- テンジン
- ユンテン・シトゥック
- ユンテン
- ジグメ・ギャッツォ
- ロブサン・ツォペル
- タシ・ギャッツォ
- ロブサン・ウォーサー
- ロブサン・ジンパ
- ロブサン・ショーパ
- シェラブ・ギャッツォ
- ジャムヤン・ソパ
- ロサン・ギャッツォ
- テンジン・ギャッツォ
- ツルティム・ジュネー
■ Gongo 郡 (中国名: Gongjue) 、Chamdo県,チベット自治地区
Gongo郡で、Sa-Ngen 村のチベット人の一団が、複数の抗議行動を行なう。日時は特定できていない。詳細不明。
チベット全土で、弾圧が続く。公共の場所や寺院では、中国軍による厳重な取締りがつづく。
※文中で使用されている地名につきましては、翻訳の時間的制約により、現地からのレポートのまま、ほとんどがチベット語地名の音読表記となっております。現在の正確な中国地名に置き換えておりませんことをご了承ください。