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チベット亡命政権発表  ー チベットからのレポート(2) 

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(2008年03月17日 チベット亡命政権)

以下は、チベット亡命政権が、信頼できる関係筋から入手した報告である。

■ 2008年3月17日:
本日、Medro Gangkar郡(ラサの北、約70キロ)のパンサ寺院他の僧侶らが先導し、数千人の抗議者が大規模な抗議行動を行った。警察官を満載した7台の人民武装警察(PAP)のトラックが現地に到着したが抗議行動を鎮圧することができず、さらに多くのPAPが引き続き現地に到着している。このエリアの学校や商店、オフィスは全て閉鎖されている。

■ 2008年3月17日:
Yulgan郡(Malho、チベット自治県、青海省)のツァン寺院では500人を超える僧侶らによる抗議活動が、今朝10時ごろ行われた。僧侶らは寺院の屋根にチベットの旗を掲げ、ダライ・ラマ法王の肖像画を持ち運んで平和的な抗議活動をおこなった。人民武装警察が抗議者の鎮圧のために到着したが、抗議活動は続いている。

■ 2008年3月17日:
Machu郡(Kanlho、チベット自治県、甘粛省)では大勢の学生が抗議活動を行った。参加していた学生は全員逮捕された。

■ 2008年3月17日:
Phenpo Lhundrup郡(ラサ近く)のガンデン・チョカー寺院では昨日から抗議活動が続いている。

■ 2008年3月17日:
Serthar郡(Karze チベット自治地区、四川省)の抗議活動は継続中である。

■ 2008年3月15日
アムド地方ラブランにおいて、5000〜6000人が大規模な抗議行動。多くの要求を掲げ、そのうちの一つにダライ・ラマの帰還を求める声もあった。

■ 2008年3月17日:
Driru郡(ナクチュ県、チベット自治区)のHarthang寺院では今年の2月末に向けて、Pelo Trulku(転生ラマ)が仏教の法話会を行うはずであった。ところが現地の中国人『工作隊』が指導の実施を許可せず、その結果地元チベット人と『工作隊』との間で小競り合いが発生した。2008年3月3日、『工作隊』がさらに投入され、18歳から30歳のチベット人全員が『愛国的再教育』を強制的に受けさせられた。3月14日にはナクチュとラサを結ぶ道路が完全に封鎖された。ナクチュの住民でない人々は強制退去させられた。ナクチュの全世帯において、男性の名前が調査収集された。

■ 2008年3月16日:
Machen郡(Golog、チベット自治県、青海省)のラギャ寺院の僧侶らが抗議活動を行った。

■ 2008年3月16日:
青海省のKanlho チベット自治地区では、数校の学校が抗議活動を行った。

■ 2008年3月16日:
Achok 寺院(Sangchu郡、Kanlho TAP、青海省)でも抗議行動が行われた。

■ 2008年3月15日
チベット内にいたすべてのメディア関係者が尋問を受け、記録媒体(ビデオ、写真等)は破壊もしくは没収された。

■ 2008年3月16日:
Machu郡(Kanlho チベット自治地区、青海省)では学生や元チベット人当局者、一般信者らが抗議活動を行った。抗議を行った学生は現場で逮捕された。Luchu郡(Kanlho, TAP)およびChabcha郡(Tsolho、チベット自治地区)でも抗議活動が行われた。

■ 2008年3月16日:
Rebkong(中国名:Tongrem、青海省)のRongpo Gonchen寺院では、僧侶が寺院の前で大規模な抗議活動を行った。公安局員が抗議活動を鎮圧するため到着した。現地に到着した中国の役人との話し合いで僧院長が事態を収めようと試みた。話し合いの後、公安局員は現場を立ち去ったと思われるが、確認はできていない。Rongpo寺院の僧侶は抗議活動を続けることを決定した。詳細は以上である。

■ 2008年3月16日:
ラサの東に位置するMeldro Gungkar郡での抗議行動はPangsa寺院の僧侶らによって行われた。僧侶が何名か逮捕されたが、一般信者からの抗議で、のちに釈放された。抗議活動に参加した僧侶の中には、近くの丘に走って逃げ延びた者もいる。

■ 2008年3月16日:
中国では甘粛省蘭州の西北民族大学で学ぶ約500人のチベット人学生が、学内グランドで現地時間午後4時頃からハンガーストライキを開始した。2008年3月13日:ラサの現地外交局(Foreign Bureau Office)はNGO(特に外国と関係のある団体)に対し、チベットでの抗議活動に関するいかなる情報でも外国人に提供した場合は、その個人に対し厳しい法的措置が取られる可能性があり、またNGOの活動停止という事態もあり得ると警告した。外交局はまた、外国人がチベットへ入ることを禁止したと発表した。外交局はNGOに対し、チベットの抗議活動がすぐに安定すると断言する以外は外国人と接触してはならないと特に指示している。またNGOに対しては、もしEメールを使って情報を送信したり、チベットの現状に関する情報をインターネットで収集したりしているのが発見されれば、厳しい法的措置が取られるだろうという警告もなされている。さらに数日前、現地NGOの活動に加わっている外国人の完全な経歴情報が、地元外交局事務所によって集められた。

※文中で使用されている地名につきましては、翻訳の時間的制約により、現地からのレポートのまま、ほとんどがチベット語地名の音読表記となっております。現在の正確な中国地名に置き換えておりませんことをご了承ください。