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チベット亡命政権発表  ー チベットからのレポート(1)

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 (2008年3月16日 チベット亡命政権)

以下は、チベット亡命政権が、信頼できる関係筋から入手した報告である。

■ 2008年3月16日
3月14日にラサ市内で、少なくとも80人が殺害されたとの情報。遺体はラサ市内の公安当局の建物近くに隠された。

■ 2008年3月16日午前9時30分
キルティ寺(東チベット、アムド地方)が、中国軍によって完全封鎖された。
厳重な警戒の中、約一千人の僧侶らが寺院の外へ出て、寺院外で寺院封鎖に抗議するため集まっていた約一千人の一般人と合流。中国側は抗議デモをおこなう人々に向けて催涙ガスを使用。銃声も聞かれた。少なくともチベット人一人が射殺され、他に銃撃を受けた数名は重体。

■ 2008年3月16日
中国高官がチベット人の役人に向けて、抗議行動に参加しないよう指示。チベット人の役人たちは移動を厳しく制限され、自宅からの出入りにもいちいちサインをしなくてはならない。

■ 2008年3月15日
遺体を山積みにしたトラックがテルン地方(ラサ地方)方面へ走り去るのが目撃された。

■ 2008年3月15日
リタン(四川省甘孜チベット自治地区)での小規模な抗議行動において、少なくとも2名が逮捕拘束された。

■ 2008年3月15日
アムド地方ラブランにおいて、5000〜6000人が大規模な抗議行動。多くの要求を掲げ、そのうちの一つにダライ・ラマの帰還を求める声もあった。

■ 2008年3月15日
ペンポ・ルンドゥップ区(ラサ地方)において、僧侶と一般人の抗議行動。

■ 2008年3月15日
ガンデン寺(チベット三大寺の一つ。ラサから50km)は、中国軍に包囲され極度の厳戒体制が敷かれた。おびただしい数の兵士が動員され、この地方の兵士宿舎が空になったほど。

■ 2008年3月15日
タシルンポ寺院(シガツェ)の内部で発砲。タシルンポ寺院の裏に隠れていた少なくとも40人の一般人が逮捕・拘束された。

■ 2008年3月15日
ラサ市内だけで500人を超す人々が逮捕された。しかし、チベット全土のあらゆる監獄に逮捕者が収容されていることから、実際の逮捕者数はこれを大幅に上回ると見られる。

■ 2008年3月15日
チベット内にいたすべてのメディア関係者が尋問を受け、記録媒体(ビデオ、写真等)は破壊もしくは没収された。

■ 2008年3月11日
タッパ(四川省甘孜チベット自治地区)において、中国警察によって三人のチベット人が殺害され、少なくとも10人が負傷した。中国当局から「抗議者は分離活動をおこなっているので射殺せよ」との指示が警官に出されていたとの報告がある。
中国は、戒厳令が敷かれていることを内外に隠している。
中国の軍と警察が、チベット各地に配備された。様々な中国軍部隊が各地で確認されており、チベット奥地の僻地にまで配備されている。中国当局は、チベットでの抗議を鎮圧するため、国防民兵や警察の監視官までもが召集した。学校、大学、店舗は閉鎖された状態が続いている。
僧院は、極度に厳重に監視され封鎖されている。
ラサは、完全に封鎖された。ラサへの出入り口は、すべて閉鎖された。

※文中で使用されている地名につきましては、翻訳の時間的制約により、現地からのレポートのまま、ほとんどがチベット語地名の音読表記となっております。現在の正確な中国地名に置き換えておりませんことをご了承ください。