(2008年3月26日 チベット亡命政権)
以下は、チベット亡命政権が、信頼できる関係筋から入手した報告である。
2008年3月24・25日 |
■ 数百人規模の抗議行動で、少なくとも一人が死亡、9人逮捕。
(Drakgo郡 (中国: Luhuo), Karze “チベット自治県” 四川省)
3月24日、チョーキ村、Ngang-khog尼僧院の約200名の尼僧が、Tehor地区(4 ̄5kmほど)にある政府庁舎まで抗議デモをおこなった。尼僧らは、政府庁舎前で「チベットに自由を」「ダライ・ラマ法王にご長寿を」などのスローガンを叫んだ。Khasum尼僧院(Khasum地区)の尼僧150人に、Tehor地区のチベット人や、チョーキ寺院近くの僧院の僧侶約200人が加わった。この大規模な抗議は、夕方5時頃まで続いた。
抗議の最中、チョーキ寺院の僧侶(21歳)が軍に撃たれて死亡した。軍は死体を運び去ろうとしたが、抗議参加者らがこれを阻止し、遺体を安全な場所に隠した。別の抗議者ツェワン・ドゥンドゥップは腎臓付近を撃たれ、危篤となっているが、生存の望みは薄い。
3月25日、軍用ヘリコプターが地域上空を監視。夜間外出禁止令が出ている。
3月25日、抗議者9名(このうち、ほとんどが3月24日の抗議参加者)が逮捕された。確認されている氏名は、
- ロブサン・ワンチェン(チューキ寺院の僧院長、Drakgo郡)
- ツェワン・ギャッツォ(Chkhar村出身)
- ケルサン・ダワ
- タルチェン
- パルデン・シェラブ
- クンヤン(Thaga家出身、Jahang-drong村)
Drakgo村では、非常に緊張が高まっている。
※文中で使用されている地名につきましては、翻訳の時間的制約により、現地からのレポートのまま、ほとんどがチベット語地名の音読表記となっております。現在の正確な中国地名に置き換えておりませんことをご了承ください。