(2008年5月1日 チベット亡命政権)
我々は、この度のチベットでの抗議に関与した30人のチベット人に下された恣意的な判決を糾弾します。30人のチベット人は、単に自由を求める意思を表明しただけで、懲役3年から無期懲役の判決を受けました。これは、中国当局がいうところの、彼らが行なったとする「犯罪」に対する判決としては過度に重い判決です。
この裁判には自由、公正、透明性がなく、法律で定められた過程を経ておらず、被告人は彼らを弁護する第三者の弁護士を持つことも否認されています。
我々は、多くの裁判がこのように恣意的に行なわれ、現在拘束中のチベット人が全員刑務所に閉じ込められることになるのではないかと危惧しています。今後行なわれる裁判はすべて、開かれた、透明性のある裁判でなければなりません。また、身の危険に対する怖れや顔色をうかがうことなしに弁護できる第三者の弁護士がつけられるべきです。
そしてもっとも重要なことですが、我々は中国政府に対し、公正な裁判をしているという虚偽を排除し、現在拘束中のチベット人をただちに全員釈放するよう強く求めます。
チベット亡命政権内閣(カシャック)
インド、ダラムサラ