(2011年9月16日 ダラムサラ)
ロブサン・センゲ主席大臣はチベット亡命政権第15回代表者議会の会期初日の今日、初の組閣を行った。議会は、主席大臣による6人の新閣僚の任命を、亡命チベット人憲章第21条の規定に則ったものとして承認した。
6人の新カロン(大臣)は、本日午後3時15分に、ンガワン・ペルギャル・ゲチェン最高司法委員長の前で宣誓を行う予定。
新閣僚は以下の通り(略歴は下に)
- Mr. Dongchung Ngodup(ドンチュン・ンゴドゥプ)–公安担当
- Mr. Tsering Dhundup(ツェリン・ドントップ)–財政担当
- Mr. Pema Chhinjor(ペマ・チョンジョル)–文化、宗教担当
- Mrs. Dolma Gyari(ドルマ・ギャリ)–内務担当
- Ms. Dicki Chhoyang(デキ・チョヤン)–情報、外務担当
- Mr. Tsering Wangchuk(ツェリン・ワンチュク)–厚生担当
カシャク(内閣)の長であるセンゲ主席大臣は、来る9月19日(月)12時半より新閣僚人事についての記者会見を行う予定。
ドンチュン・ンゴドゥプ(男性)公安大臣
- 生年:1956年
- 現住所:マックロード・ガンジー、ダラムサラ
- 前職:前チベット亡命政権公安大臣
- 略歴:大学卒業後の1977年からチベット亡命政権で勤務。
- 1993年から2007年にかけて公安省所属。事務次官のときに第13次内閣の大臣として任命された。
ツェリン・ドントップ(男性)財務大臣
- 生年: 1960年
- 現住所: ガンチェン・キション、ダラムサラ
- 前職:前チベット亡命政権財務大臣
- 略歴:1984年、修士号取得後、チベット亡命政権で勤務。
- 2000年から2007年まで教育住宅省の事務官。2007年から2011年まで第13次内閣の財務省大臣を務めた。
ペマ・チョンジョル(男性)宗教・文化大臣
- 生年: 1945年
- 現住所: 米国、カリフォルニア州
- 前職: 元公安大臣
- 略歴: 1959年インド亡命後、1964年から1984年までの20年間、チャンディガー市でパンジャブ大学のアジア研究所でチベット語とチベット史を教える。チャンディガー市でチベタン・ユース・コングレスを組織し、4期にわたり、事務局長。1992年からチベット亡命政権代表者議会議員を二期務めたほか、第11次内閣で公安省大臣。
ドルマ・ギャリ(女性)内務大臣
- 生年:1964年
- 現住所: ニューデリー
- 前職: 元チベット亡命政権副議長
- 略歴: 学業終了後、チベタン・ユース・コングレスの女性部に参加。
1986年から1989年にかけて、チベタン・ユース・コングレス中央執行委員会の文化官と共同事務局長兼務。
1991年から2006年までチベット亡命政権代表者議会議員を4期務め、その間に副議長の職を三度経験した。
デキ・チョヤン(女性)外務大臣
- 生年:1966年
- 現住所:カナダ、モントリオール
- 前職: 在北米チベット亡命代表者議会議員
- 略歴:1971年、カナダに移住、中央アジア研究と国際開発の分野で二つの修士号を取得。
1990年、亡命チベット人米国再移住計画においてコネチカット州への再移住コーディネーターを務める。
1999年〜2003年、チベット本土でコミュニティ開発プロジェクトに携わる。
このほか、ペパーリッジハウス(米食品メーカー)、
カナダ・ワールド・ユースのボランティア・プログラムでの勤務体験も持つ。
現在、モントリオール大学付属病院の20億ドル相当の建築プロジェクトの
コミュニティ・リエゾン・オフィサーを務める。
ツェリン・ワンチュク(男性)厚生大臣
- 生年: 1974年
- 現住所: インド、バイラクッペ
- 前職: ツォジェ・カンサ慈善病院(バイラクッペ)勤務の医師
- 略歴: 高校卒業後、教育省から奨学金を得、ポーランド・ワルシャワにて医 学博士号を取得。
その後、ワルシャワ医学大学付属病院で2年間、研修医として働く。
2003年にインドに戻り、同年から2008年までプントックリンのメンラ病院で勤務。
2008年から2009年にかけて ダージリンのTRSHCクリニックとチベット難民自助センター付属病院で
主任医師として勤務。
2009年からツォジェ・カンサ慈善病院(バイラクッペ)の上級医師。
(翻訳:吉田明子)