スタッフレポーター
2022年12月26日
東京:2022年12月26日、チベットハウス・ジャパンは、日本で就学・就労しているチベット人学生を対象に、チベットに関するワークショップを開催した。このワークショップの目的は、日本に住む若いチベット人学生が、自分たちのアイデンティティと課題を保持しながら深く関わり、チベットの大義についての意識を共有してもらうことにあった。ワークショップは、チベット国歌の斉唱で始まった。
代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は参加者を歓迎し、チベット人の希望と願いについて語り、チベットに自由と正義を取り戻すために、学生たち全員が大きな責任を担っていることを改めて認識させた。アリヤ代表は、民主主義の重要性と、それがダライ・ラマ法王の祝福の下でどのように発展してきたかについて語った。また、民主主義のシステムを適切に運用することが、コミュニティの発展とチベット人の奮闘を継続させるために不可欠であると述べた。
ワークショップは、ダラムサラの情報・国際関係省(DIIR)から出版されたアリヤ博士の著書「Harnessing the Dragon’s Fume」(邦題:龍の毒霧を晴らす)に基づいて行われた。チベットの政治的歴史について簡単に紹介し、すべてのチベット人がチベットの歴史を読んで理解し、中国の誤ったプロパガンダや作り話に異議を唱えることができる立場にいることの重要性を説明した。この本は、参加者全員に配布された。
学生たちは、互いに自己紹介をおこない、自身の仕事や研究分野などを紹介した。彼らは、今回のワークショップが、チベット人の課題をより深く理解する良い機会になったと、主催のチ
ベットハウスに謝意を述べた。また、日本で就学・就労する機会を与えてくれた中央チベット政権とチベットハウスに深謝した。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のタシ・ヤンゾム事務局長と経理担当・ツェラ氏が、司会を務め、ワークショップを運営した。
—チベットハウス・ジャパンによる報告
(翻訳:石田 一規)