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ダライ・ラマ講演 ミネソタ大学に9千人の聴衆がつめかける

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2001年5月9日
(米ミネソタ州セントポールパイオニア・プラネット)

ダライ・ラマは、5月8日の夕方、ウィリアムス・アリーナに集まった9千人の聴衆に向け、宗教ではなく人間の本質について述べ、外の世界に向けて投影する前に、まず、平和と慈悲を自分自身の内面に見つけるべきであると話した。

チベットの精神的指導者、ダライ・ラマは、ミネソタ大学で、「新世紀における慈悲と普遍的責任」について、怒りの抑制、子供の育て方、異宗教間の相互理解などについて、経験の豊富さと有名なユーモア感覚をもって講演した。

ダライ・ラマは、ステージに上がる前に、聴衆に手を合わせて微笑み、ミネソタ州在住の、伝統的な衣服をまとって着席している九百名のチベット人の区画へ深くお辞儀をした後、えび茶色の椅子に座り、チベットの人口について述べながら講義を始めた。

ダライ・ラマは、大きな拍手喝采の中、「我々は、チベットを去り、インドで第二の家を見つけ、現在は、米国に定住してミネソタで第三の家を見つけた」と述べた。

ダライ・ラマは、すべての人は根本的に、幸せを共に切望しており、これは、宗教に関わらず、平和と慈悲の世界的到達を促すものである、と強調した。

「こうした本質は理解しにくい。なぜなら、人々は、知性と感情で不安を解決する代わりに、あまりにも外の世界に目を向けすぎるからだ」と述べた。

「慈悲に対抗する感情は、憎しみと怒りである。他人に対して憎しみのような否定的な感情が芽生えてくると、それらは自分の内面にある幸せを破壊してしまう」と述べた。

「他人を気遣うことや慈悲の行動は、最終的に幸せをもたらすもので、単に相手のためだけのことではない。人々は、そうすることで、内面の強さを手に入れられる」

ダライ・ラマの言葉のメモをとる聴衆の一人は語った。
「ダライ・ラマは、信じられないような生命力を持っていて、ネルソン・マンデラのような辛酸を舐めた人々のように、銀色の輝きを放って現われた」 約一時間の講義の後、ダライ・ラマは、いくつかの質問に答えた。

子供の育て方についてのアドバイスが求められた時、「わかりませんね」と肩をすくめて答え、心のこもった大きな拍手喝采と笑いが起った。

怒りがどのようにして健康と幸福を破壊するかということについて数分間講義した後、ダライ・ラマは、次のような質問を受けた。
「中国がチベットにしたことに対して、怒りの感情は起こるか」
一言、「時々」という答えに、広範囲に渡って喝采が起った。チベットの精神的指導者は、占領下のチベットで数年間暮らし、恐れと向き合った僧が彼に語った話を語り始めた。

「私は、その僧にとって恐れの意味するものは何かと考えた。僧は、『中国人に対して慈悲の心を失う恐れ』と答えた」

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