2002年5月15日 ダラムサラ(AFP通信)
チベットの精神的指導者ダライ・ラマは、腸炎を患ったことによって1ヶ月の休養をとった後はとても健康で、現在海外訪問の準備を進めていると語った。
66歳のノーベル平和賞受賞者は、健康さをアピールしつつ、「極めて深刻」な病後、「完全に回復」したことを実感していると語った。
世界を廻っているチベット人のリーダーは、北インド・ダラムサラで4月13日から瞑想期間に入った。これに伴い、北米への訪問を含む公的な行事は全てキャンセルとなった。
ダライ・ラマはオーストラリアとニュージーランドへの訪問の為に、今週末出発すると語った。
しかしチベット亡命政権の役人はここで語った。
「オーストラリア政府は誰もダライ・ラマと会見しない」
チベット亡命政権の役人たちは、中国政府に屈するオーストラリア政府を、とりわけ、ジョン・ハワード首相が火曜日に中国へ旅立つことについて非難した。
ダライ・ラマは1月の末に、仏陀が悟りと開いたと信じられている場所である、東インドの都市ブッダガヤでのカーラチャクラ法要に参列している間、病に倒れた。
彼はムンバイの病院で1週間、腸炎の治療を受け、健康に関して太鼓判を押されたが、休養をとるようにとのアドヴァイスを受けた。
ダライ・ラマは語った。
「チベット本土からの見舞いの手紙が、私の健康回復を助けた。私達は43年の間離れ離れで暮らしているが、私達の魂は一つだ」