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ダライ・ラマ法王が台湾で法話会、中国が反応示す

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(2009年9月1日 AFP通信)

ダライ・ラマ法王は火曜日、今回の訪台で初めて大勢の前に姿を現し、犠牲者を弔う儀式を行った。それに対し、中国政府は台湾で予定されていた行事を延期・縮小するなど、憤りを示している。

台湾南部の高雄市のスタジアムには、台湾人口の大部分が熱心な仏教徒であることを示すように、1万人以上の市民が集まった。

高雄ドームで行われた儀式は、先月台湾を襲い、517名の命を奪った台風8号による悲劇に焦点を置いたものであった。

「私がここにいるのは、台風の犠牲者の祝福を願い、彼らの不幸を追い払うためです」とダライ・ラマ法王は語った。

ダライ・ラマ法王は、今回の訪台は政治的なものではないと繰り返し明言してきたが、ダライ・ラマ法王をチベットの独立を求める「分離主義者」と見なす中国は、今なお強い反対を続けている。

中国政府の視点から見ると、ダライ・ラマ法王の訪台は問題をさらに悪化させるものでしかない。国共内戦が終戦となった1949年以来、台湾と中国は別々に統治されているにも関わらず、中国は台湾の領有権を主張している。

火曜日の朝、中国と台湾の統一を支持する台湾人グループが高雄市に姿を現し、ダライ・ラマ法王の支持者らと激しい口論を繰り広げた。

しかし、高雄ドームに集まったほとんどの信者は、政治で頭がいっぱいではないようであった。

「ダライ・ラマ法王が台風の犠牲者を慰問してくださり、とても感動しています」と参加者の一人であるVivien Cheng氏は述べた。

妻の車椅子を押しながら会場に現れた男性は「私たちは、がんを患っている妻の手術の成功を願うためにここへやってきました」と話し、明確な理由によって儀式に参加していたことがうかがえる。

ダライ・ラマ法王にとって3度目となる今回の訪台は、親中的で、かつてないほど強い中国の経済力との連携を強めたいと考えている馬政権にとっては都合の悪いタイミングであった。

馬英九総統やその他の国民党員らは皆、ダライ・ラマ法王と会合を行う予定はないと表明している。

これにより、中国政府による猛烈な反対を避けることは可能かもしれないが、訪台に対する中国の控えめな制裁が報告されている。

台北金融研究発展基金会(Taipei Foundation of Finance)主催のセミナーに出席する予定であった、中央銀行副総裁Su Ning氏率いる中国の銀行派遣団は、突然台湾への訪問を延期している。

台北金融研究発展基金会の会長Sunny Chou氏は、「出席はできないと電話で言われました。技術的な理由による延期だと言われましたが詳細については教えてくれませんでした。でも、理由は誰でもわかるでしょう」とAFP通信に語った。

地元メディアは、土曜日に行われる、聴覚障害者のためのオリンピックに相当するデフリンピックの開会式にも中国は参加しないだろうと報じている。

「中国政府は、台湾がダライ・ラマ法王の訪台を許可したことを非難したが、馬総統にはその矛先を向けないようにきちんと考えられていた。両国の統一を目論む中国政府にとって、馬総統は極めて重要な人物なのである」と台北タイムズの社説は伝えている。


(翻訳:櫻木晴子)