(2010年4月28日)
ダラムサラ:ダライ・ラマ法王は4月27日、ダラムサラのツグラカン(中央本堂)で、玉樹地震で犠牲となった人々を追悼する祈祷式を執り行った。式には、ギャワ・カルマパ師、チベット中央亡命政権高官、役員、僧侶、尼僧、在家信者をはじめ、外国人支持者が多数参加した。式は午後1時に始まり2時間にわたって行われた。
27日午前には、法王が1960年にムソーリからダラムサラに移って50年になることを受け、ヒマチャルプレデッシュ州ダラムサラのチベット人居住者とシムラにあるジョナン僧院が法王の長寿を願う祈祷を執り行った。
祈祷式の終わりには、ダライ・ラマ法王がより参加者へお言葉があり、目の前にある苦しみとカルマの概念を正しく理解するよう強調された。また、苦しみの現実に対処する仏教概念の強みに再度言及され、以下シャンティデーバの一節を引用された。
どうにかなることであれば、心配する必要はない。 どうしようもないことであれば、気をもんでもしかたがない。 |
法王は、犠牲者へ心からの哀悼の意を示し、救済にあたった多くの僧侶たちへ感謝の言葉を述べられ、心のこもった支援金は苦しみの中にいる人々のために役立つだろうと語られた。法王はまた、多額の寄付をした多くの中国人に対しても感謝の意を表された。
さらに法王は、5月4日にツグラカンにて3回目の特別祈祷式を行うと述べられた。
カシャック(内閣)は26日、この特別祈祷式と同じ日時に、世界各国の亡命チベット人が法要を執り行うことを発表した。
世界各国のチベット人は、大地震が発生した午前7時49分に犠牲者を追悼する1分間の黙祷を捧げたあと祈祷式に参加する。
(翻訳:パドマサマディ)