2001年6月20日
VOA(ヴォイス・オブ・アメリカ)
亡命中のチベットの精神的リーダー、ダライ・ラマは、9日間のバルト三国訪問のうち、最初の訪問国、エストニアに到着した。
19日の到着後、チベットのリーダーは、エストニア首相マルト・ラール氏と短時間会談し、国会議長、チュンエネ・ケーラム氏とも会談を開いた。
ケーラム氏は、エストニアとチベットは、国家として文化的な独自性を失う危機に直面しているという点で、多くの共通点があると述べた。また、チベット地域の将来において、チベットと中国間で滞っている交渉の重要性を指摘した。
ダライ・ラマは、自分の立場から、エストニアが、1991年にソビエト連邦から独立を取り戻した後、うまく対処したことを喜んだ。そして、中国からのチベット独立を要求していないという自身の方針を強調した。