2024年7月14日

東京:中央チベット政権文部省のタールラム・ドルマ・チャングラ大臣は、一週間の日本公式訪問を終え、14日朝、無事にインドへの帰国の途につきました。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士と、事務局長のタシ・ヤンゾム氏が、東京の羽田空港で大臣を見送りました。
訪問初日、大臣は、ホテルオークラで行われたダライ・ラマ法王の89歳の誕生祝賀会に主賓として出席し、日本の人々と日本政府のチベット問題に対する真摯な支援と、ダライ・ラマ法王の世界平和と調和のための展望への強い信頼に感謝の意を述べました。大臣は誕生祝賀会に出席した約200人の議員、僧侶、知識人、チベット支持者らと交流しました。デチェン直子氏が通訳を担当しました。
翌日、大臣はチベットハウス・ジャパンにて、日本チベット支援グループ(TSG)の代表者やメンバーと会談し、チベットの自由と正義のための支援に感謝の意を表しました。会談には15人の代表者と8つのTSGメンバーが参加し、大臣に自己紹介と活動内容を説明しました。熊本県の非営利組織(NPO)である蓮華院誕生寺(ARTIC)の伊藤重剛氏と久家誠司氏が、インドのチベット人居住区でのリハビリ活動についてプレゼンテーションを行いました。大臣は全ての参加者にチベットのカタと呼ばれる白いスカーフを贈りました。
午後には、東京大学での「中国の植民地的寄宿制度学校:占領下におかれた民族のアイデンティティを抹殺する邪悪な計画」と題されたセミナーで、大臣は、チベット、ウイグル、南モンゴルについて講演を行い、中国共産党が植民地的寄宿制学校の設立を通じて、チベットの言語、アイデンティティ、文化、宗教を子供たちから奪おうとしていることについて話しました。また、参議院議員の石井苗子氏、アリヤ・ツェワン・ギャルポ博士、セーブ・チベット・ネットワークの牧野聖修氏、日本ウイグル協会のレテプ・アフメト氏、南モンゴルクリルタイのオルホノド・ダイチン氏、スーパーサンガの小林秀英師、難民支援NGOドリーム・フォー・チルドレン難民支援の亀田浩史氏が登壇しました。
3日目、教育大臣は永田町の日本の国会議事堂を訪問し、国際会議場で、日本チベット国会議員連盟会長の下村博文氏とメンバーに迎えられました。大臣は、議員たちからの招待とチベット支援に感謝の意を述べ、「チベット支援は正義の支援であり、チベットを支持することは正義を支持することだ」というダライ・ラマ法王のお言葉を伝えました。下村博文氏は、大臣の訪問と議員との意見交換に感謝の意を表し、議員たちがチベットの正義で非暴力な闘争を完全に支持することを約束しました。
麗澤大学と千葉工業大学でのそれぞれの講演では、チベットの教育システムについて話し、SEEラーニング(社会的・情動的・倫理的知性の学び)の概念と発展、その重要性について説明しました。両大学の教職員と学生は、大臣のSEE学習に関する講演を非常に評価し、より多くの情報を知りたいとの意向を示しました。大臣は、エモリー大学が発行したSEEラーニングの教材と中央チベット政権(CTA)の教育政策についての資料を大学に示し、チベット人学生の教育に対する支援に対して、二つの大学に感謝の意を表しました。
訪問最終日、教育や文化分野の支援者と会い、SEEラーニングの推進について話し合いました。大臣は、ダライ・ラマ法王の展望と、愛と慈愛に満ちたより良い平和な世界のために、子供たちの心が十分に育まれ、大切にされるような教育システムを推進する中央チベット政権の取り組みへの支援に感謝しました。
-ダライ・ラマ法王日本代表部事務所よる報告







(翻訳:ヤーマ・キリーク)