2021年9月25日
スイス、ジュネーブ
スタッフレポーター
スイスとリヒテンシュタイン在住のチベット人は、第48回国連人権理事会定例会の開催に伴い、国連人権高等弁務官事務所から国連人権理事会事務所まで、平和的にデモ行進を行いました。
中国共産党によるチベットに対する数十年にも及ぶ弾圧に抗議するスローガンを唱えながら、チベット国旗とプラカードを掲げて行進しました。
中央チベット政権ジュネーブ支局のチメイ・リグツェン代表は、デモ行進の参加者に対して、悪化しつつあるチベット情勢に懸念を表明し、60年以上にわたって中国当局がチベット国内で行った残虐行為に対抗すべく、チベット人が団結することを呼びかけました。さらに、大義のためにチベット人の団結を強めるとともに、分裂を生む些細な問題には慎重に対応するよう促しました。
スイス・チベット友好協会のウエ・メヤ代表、スイスのチベット女性協会ツェリン・ユードン会長、そして欧州チベット青年協会のテンジン・デゼル理事も本集会で演説し、各代表は、中国によるチベット人への迫害や、チベット文化やアイデンティティの破壊が続いていることに対して深刻な懸念を表明しました。さらに、国連や国際社会に対して中国共産党政権下でチベット人のみならず、他の民族の基本的な権利をあらゆる面で侵害してきた中国の責任を追求するために、協調して働きかけるよう要請しました。
当日遅く、チベット地域社会地方議会のカルマ・チェキィ議長は、中央チベット政権ジュネーブ支局で国連アドボカシー・オフィサーを務めるカルデン・ツモ氏と共に、国連人権高等弁務官事務所の代表者と面談し、嘆願書を提出しました。
国連人権高等弁務官事務所に宛てた嘆願書の中で、チベット人地域社会の人々は、チベットでの中国による同化政策の激化、チベットの子供たちを対象とした強制的な軍事訓練の実施、ザ・ウォンポやカルゼ地区などのチベット自治区におけるさらなる状況の悪化、そしてパンチェン・ラマ11世ゲンドゥン・チューキ・ニマの強制失踪を含む宗教の自由への持続的な侵害に対して、深刻な懸念を表明しました。
‐中央チベット政権ジュネーブ支局による報告
(翻訳:仁恕)