2024年7月31日
東京:東京を公式訪問中のチベット亡命議会のケンポ・ソナム・テンフェル議長は、国会議事堂を訪れ、永田町のビル内にある国際会議場で、日本チベット国会議員連盟の作業委員会メンバーらに講演した。
チベット国会議員連盟の下村博文会長は、ケンポ・ソナム・テンフェル議長を歓迎し、チベット問題に対する日本の国会議員の強力な支持を伝えた。また、植民地的寄宿制学校や中国による弾圧強化についても語った。作業委員会メンバーに対しては、2025年に東京で第9回世界チベット議員会議(WPCT)を開催する計画があることを説明し、その進め方について議論を促した。
ケンポ・ソナム・テンフェル議長は、下村博文会長、石川事務局長らの歓待と、チベット問題への関心の広がり、そしてチベットハウス・ジャパンへのあらゆる支援に感謝の意を表した。議長はチベットで続く弾圧について最新情報を伝え、ゴロクにあるジグメ・ギャルツェン学校が最近閉鎖されたことについて語った。また、ダライ・ラマ法王が亡命先でどのように尽力し、民主的統治を導入したかを伝えた。
ケンポ議長は、チベット、ウイグル、南モンゴル、香港において、中国の人権侵害を強く非難した2022年の日本国会の決議に対して感謝の意を表した。また、今年ジュネーブで行われた普遍的・定期的審査(UPR)会合で、チベットや他の占領地域における、中国の人権侵害に関する声明を発表した日本政府に感謝の意を表した。議長は、チベット問題を支持する日本の最大規模の超党派国会議員を称賛し、来年東京で開催予定の第9回世界チベット議員会議(WPCT)に対する支援と協力に感謝した。
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所代表のアリヤ・ツェワン・ギャルポ博士は、ジョー・バイデン大統領が署名し、7月12日に成立した最近の米国議会立法、「チベット・中国紛争解決促進法」に関して最新情報を伝えた。アリヤ代表は、米国のチベット政策を反映するこの法律のいくつかの重要な点を指摘し、チベットは古代から決して中国の一部ではなかったという事実を認識し、主張するよう要請した。また、7月7日に東京大学で開催された、「中国の植民地的寄宿制学校」に関するセミナーで採択された決議文も読み上げ、チベット人、ウイグル人、南モンゴル人の代表らに対して、メンバーたちに中国の植民地的寄宿制学校の問題を国会で取り上げることを要請するよう求めた。
石川昭政氏が、第9回世界チベット議員会議(WPCT)についての討論を開始した。それに引き続き、ケンポ・ソナム・テンフェル議長とアリヤ代表が、この会議の目的と東京での開催が計画された理由について説明し、会議の成功戦略と、それをどのように達成するかについて話し合った。
日本は自由で民主的な国である。また、世界で最も成功した民主主義国の一つであり、法の支配と国際規範が守られている。さらにチベット問題を支持する国会議員の数は、日本が最も多い。日本の多くの僧院、神道機関、一般市民はダライ・ラマ法王を尊敬しており、チベット自由解放運動を強く支持している。
ケンポ・ソナム・テンフェル議長は、チベットハウス・ジャパンの事務所を訪問した。その後、日本のチベット人コミュニティのメンバーと面会し、中央チベット政権(CTA)の活動について最新情報を伝え、来年の東京での会議への協力と支援を要請した。
東京訪問中、個人秘書のギャルツェン・ゴンポ氏が、ケンポ・ソナム・テンフェル議長に同行している。
–ダライ・ラマ法王日本代表部事務所による報告
(翻訳:samsara)