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オランダ外相 チベットと東部トルキスタンに対する中国の抑圧を批判

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2002年3月27日
ジュネーブ(チベット亡命政権代表部事務所)

返答権を行使するスイスと中国

国連人権委員会の最高位にあたる委員長に就任したオランダの外相ジョチアス・ヴァン・アーツセン氏は、第58回にあたるこの委員会の席で、チベットと東トルキスタンへの抑圧の度をさらに強めているとして中国を非難した。
本日午後、次のように発言したものである。

「中国の人権状況は、今だオランダ政府の大きな懸案事項の一つだ。いわゆる『掃討作戦』が実施された現在では、刑罰の死刑適応件数が前代未聞の数字に達している。また、法輪功と同様、キリスト教教会や他の宗教団体の信者などの迫害が続けられており、新疆とチベット自治区においては、テロリズムの戦いと銘打った少数民族の抑圧強化が行われている」

昨晩の開会式でこの発言を受けた中国代表は返答権を使って、「外相がチベットの独立を煽動するなど、スイス政府の態度は中立の原則に反したものだ」と反論した。

これに対し、スイス代表は、「対チベット方策はなんら変えていない」と発言。また、スイスは対話の重要性を信じており、チベット問題は対話を通して平和的に解決できると考えると述べた。

アーツセン委員長は今朝、チベット人の宗教の自由を保障することが最重要だとの主張を付言した。