(2008年7月28日 TibetNet )
コロラド州アスペン:アメリカ合衆国民主党大統領候補者バラク・オバマ氏は、多忙な巡業日程でダライ・ラマ法王との会談ができなかったことを悔やみつつも、法王とチベットの人々に対する最高の敬意とサポートを表明した。
「私は、各巡業日程のため法王の今月のアメリカ訪問時にお会いできない事を残念に思っています。しかし、この決定的な時期に法王と法王の活動、そしてあなたの国の人々に対する私からの最高の敬意と支持をこの機会を借りて再保証したいと思います。」7月24日付けのオバマ上院議員からの手紙は、こう綴っている。
「私はこの手紙と、法王のマケイン上院議員との面会が、アメリカ合衆国のチベット人への関心とサポートが広まっていることを明確にし、又この大切な選挙の年に政治的競争における区分を超越してくれることを望んでおります。」とオバマ氏は付け加えている。
更にオバマ氏は、「私は法王の代表者らと中国人民共和国政府の間で継続する対話について読み、とても勇気付けられました。解決への動きはおそらく遅く、そしてチベットの人々の苦痛は続きますが、私は両者が善意と相互の敬意を表示すれば対話と交渉が良い結果をもたらすと信じております。私はこの過程が北京オリンピック後も続くという楽観的な見通しをとどめており、引き続き支持することを誓約します。」と述べた。
「刑罰や妨害なく宗教信仰をもつ権利はチベットの人々に与えられるべき権利であり、私は引き続き中国政府に対し嫌疑の感情から離れ、自らの憲法に従って行動するよう助長していきます。」とオバマ氏は加えている。
前アメリカ合衆国大使のジェフリー・ベイダー氏がこの手紙を7月26日アスペン・インスティテュートにおける面会でダライ・ラマ法王に届けた。
先だつ金曜日、共和党大統領候補のジョン・マケイン氏はダライ・ラマ法王と面会し、チベットの真正な自治権について有意義な対話に参加するよう中国政府に促した。
マケイン上議員は又、中国に対しチベット人の政治囚を解放し、3月のデモ以来“失踪”しているチベット人らについて説明するよう呼びかけた。
同氏は更に、ダライ・ラマ法王はただ単にチベット文化、言語、そして宗教を維持するための基本的人権を求めているだけであると述べた。
「私は中国公務員の度重なる、法王が実際に代表するものとはかけ離れたダライ・ラマの観念や行動のせいにした発言を非常に残念に思っています。このような美辞麗句は平和的変化や和解のもととしては全く役に立ちません。」と上議員マケイン氏は言及した。