2002年4月4日
カトマンズ(AFP)
日本人登山家が木曜日、エベレストで1.5トンのゴミを集め、また一体の凍死体を回収する計画をたてていると発表した。
野口健氏は、世界最高峰に散らかっている空き缶、ビール瓶、酸素ボンベなどを回収したいと語っている。
エベレストには、遺体が100体以上はあるが、登山隊はおそらく一体しか持ち帰れないだろうと、野口氏は述べる。
「エベレストのベースキャンプと標高7985メートルに位置するサウス・コルの間には、多くの遺体が眠っています」と野口氏は取材陣に語った。
「非常に重いために、何体もの遺体を持ち帰るのは、大変難しいことです」と彼は言う。
8名からなる彼の隊は、20人のシェルパ族の登山者たちにサポートされ、金曜日にはカトマンズからエベレストのベースキャンプに向けて出発する。
野口氏はかつて、2000年と2001年に2度の清掃登山に参加している。
「多くの登山家たちは、エベレストに登るものの、登山途中で出たゴミを回収することは考えもしないのです」と野口氏は言う。
「このようなゴミ清掃登山は、登山家たちや一般の人々の間に、環境の重要性に対する認識を高めるためのものなのです」と彼は述べる。
「エベレスト清掃登山は、人々にそして登山家たちに、環境問題を真剣に考え、環境の認識というメッセージを広くゆきわたらせる機会を提供することになるのです」
野口氏は、このプロジェクトのために40万ドルもの資金を集めたという。
1953年5月にエドモンド・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイが初めて標高8,848メートルのエベレスト山頂に到達した後、世界中の1,300人以上の登山家が、ネパール・ルートとチベット・ルートからエベレストに登っている。